美羽side
帰り道いつもの通りに帰ると父親が帰ってきていた
父「なんか無いのか?」
美羽「何」
父「家主が帰ってきてるのにただいまも無いのか?」
美羽「そっちが勝手に帰ってきたんじゃん」
父「お前がいるといつもイライラすんだよ、飯早く作れよ
腹減ってんだよ」
美羽「うるさいな(ボソッ)」
父「んだとテメェ」
私が小さい声で言った言葉が聞こえていたのかイライラが増した父親が殴ってきた
ボコッ
ドカッ
父「逆らってんじゃねぇよ」
美羽「……」
私は父親が気が済むまで殴ってきて、私は涙が出てこなかった
父「許して欲しけりゃ酒とタバコ買ってこい」
美羽「はい」
私は痛い所を我慢しながら少ないお小遣いが入った財布を持ってコンビニに行き、例の物を買った
夏鈴「村山?」
美羽「なんだよ」
夏鈴「手に持ってるの酒とタバコだよね、何やってるのよ」
美羽「あんたに関係ないだろ、帰らないと……っ」
私は殴られた腕が痛くて抑えていると……
夏鈴「殴られたの?」
美羽「そうだよ、喧嘩しただけ」
夏鈴「嘘つけ」
美羽「ほんとだわ」
夏鈴「今はその2つ目逃してあげるけど次は無いからね」
美羽「分かったよ」
私は何とかして家に帰ると父親は居なく安心しながら殴られた場所を手当てした
美羽「こんなに殴らなくてもいいのに……お母さんもそう思うよね
私はお母さん以外の大人は嫌いだ」
何も返答が無い写真に喋りかけた












夏鈴side
ボロボロになっていた村山に話しかけると何かを隠してるように見えた
ひかる「朝からどうしたの?」
夏鈴「昨日帰っている時に村山に会ったの何かを隠してるように見えて」
天「今日美羽以外学校には来てるよ」
夏鈴「来てないの?」
天「美羽は後1回休めば退学になるよ、これ以上は将来が心配だよ」
夏鈴「ちょっと家に行ってくる、私の授業とかは自習にしていいから」
ひかる「嘘でしょ!!」
私はバイクで村山の家に向かった
\ピンポーン/
夏鈴「いないのかな……」
ガチャ
扉を開けると昨日の姿と違った村山の姿があった
夏鈴「大丈夫!!」
美羽「うるさい、私は平気
今日学校行く気にならないから休む」
村山は要件を話して扉を閉めようとしたので私は阻止した
美羽「なんだよ」
夏鈴「後1回休んだら退学になるんだよ!!」
美羽「別にいいよ、勝手に退学になれば大人に関わらなくてすむ、それは私にとって嬉しいことだから」
夏鈴「私が辞めさせない、今日も学校来て」
美羽「気分が悪いから行くわけないじゃん、帰れよ」
言い合いみたいなのをしていると……
父「朝から何してるんだ」
美羽「父さん」
夏鈴「朝からすみません」
父「大丈夫ですよ」
夏鈴「私村山美羽ちゃんの担任の藤吉夏鈴です」
父「そうなんですね、今日は体調が悪いみたいでお休みさせますので明日から真面目に学校行かせますんで」
夏鈴「あ、分かりました」
父「では、失礼します」
扉が閉められてしまい何もしょうがないので帰ろうとした時村山の家から怒鳴り声などが聞こえ、私は確信した
プルル
ひかる「どうした?」
夏鈴「近くに天とかいる?」
ひかる「保乃ちゃんと天もいるよ」
夏鈴「スピーカーにして」
ひかる「分かった」
天「どうした?」
夏鈴「今さっき村山の家で話してきたんだけど」
保乃「それが?」
夏鈴「村山は父親から虐待を受けているよ」
ひかる「まじ……」
夏鈴「大マジ、ちょっと協力して」
天「分かった」
夏鈴「ありがとう」
新しい謎が生まれてきたので私はそれを解決するために動き始めようとした