理佐side
美羽が家に来てから早1ヶ月が経とうとした
今までずっと1人だったのに今は2人でいるのが当たり前の生活になって少し嬉しいし、楽しかった
理佐「ただいま〜」
美羽「おかえりなさい」
理佐「え!!今日私の好きなオムライスじゃん」
美羽「頑張って作ってみました」
理佐「ありがとう、凄い嬉しい」
美羽「喜んでもらえて良かったよ、準備するね」
理佐「ありがとう〜」
私はこの1ヶ月で自分でもびっくりするぐらい明るくなった
それも美羽が家に来てくれたおかげだ
私はそのお礼に……
理佐「はい、料理してくれたお礼に1000円」
美羽「え!!!1000円!!!」
やっぱり1000円では足りないよね、美羽の年齢を考えると今は大学生だから大学生に1000円は安すぎると思い1万円に手を掛けようとした瞬間
美羽「めっちゃ大金じゃん!!!」
理佐「え?」
1000円を初めて見たんじゃないかってぐらい目が輝いていて私は無意識にシャッターを切った
美羽「1000円!!1000円!!」
理佐「美羽ここに来てから余りお金請求して来ないけど必要無いの?」
美羽「服はお姉さんのお下がりを着ればいいし、ご飯は一緒に食べるから要らないし、お金余り必要無いのかも」
理佐「趣味とかは?1人で出掛けたりしてもいいんだよ?」
美羽「私はこの家に住めていればお金なんて要らないけどね」
理佐「ヒモっぽいね笑」
美羽「ヒモですから〜」
理佐「いただきマース、パクッ」
美羽「美味しいですか?」
理佐「毎回思うけどヒモ歴長いから料理凄い上手いよね、私より上手」
美羽「まぁ、家に居させてもらうんだからそれぐらいはやらないとってやってきたから慣れてるんだよね〜」
理佐「ヒモやるやん〜」
美羽「でしょ〜」
理佐「それより聞きたかったんだけどいい?」
美羽「はい?」
理佐「私が仕事行ってる時美羽何してるの?」
美羽「何もしてないよ、あ、家の掃除とかさせてもらってるよ
確かに周りを見渡せば綺麗だ
理佐「私綺麗好きでめっちゃ掃除してるけどここまでしてもらえるのはめっちゃありがたい」
美羽「まじ!!!良かった〜」
理佐「じゃあ明日は休みだから一緒に出掛けない?何気に服の好みとか多分一緒な気がするから」
美羽「行きたい!!!」
やっぱり年頃の女の子なのかそういう物には食いついて来るのだ
理佐「美味しかった、ご馳走様です」
美羽「じゃあ片付けちゃうね〜」
理佐「ありがとう〜」
美羽は慣れた手つきで台所に立ち洗い物を始めた
理佐「美羽は前回いた家はどのくらいいたの?」
美羽「1年くらいかな〜」
理佐「いつもそんな感じなの?」
美羽「うん〜、長くても2年置いてくれるかどうかなんだよね、飼い主が飽きたら出て行くみたいな感じ」
じゃあもし私がもう要らない、出て行けって言ったら出て行ってしまうって考えると……
美羽「理佐さん大丈夫?」
理佐「大丈夫だよ、早く洗ってお風呂入ってきな」
美羽「はい!!!」
元気良く返事をした後洗い物を終わらせ、お風呂に飛んで行った
理佐「なんでこんな感情になるんだろう……」
私はこの感情の正体が分からなかった













美羽side
今日は飼い主である理佐さんと一緒にショッピングしに来た
美羽「ここのショッピングモール大きいね!!!」
理佐「私の家の近くではここが一番大きい所だからね」
理佐さんはバレないように帽子とサングラスをしてショッピングを始めた
理佐「この服とか美羽の好みなんじゃない?」
美羽「私黒好きだから黒系の服がいい」
そんな話をしながら服を選んでいると……
由依「あれ、理佐?
理佐「え?こば!!」
理佐さんの同じグループの人なのか声を掛けられた
由依「理佐が外出って珍しいね」
理佐「こばこそ」
由依「こっちの子は?」
理佐「流石にここで話すのもアレだからあそこのカフェ行こ」
由依「良いけどお会計してからね」
理佐「私もしてくるから美羽外で待ってて」
美羽「はい!!!」
理佐ともう1人のお姉さんはお会計をしに行った後カフェに行く事になった
由依「そちらの方は?」
美羽「えっと……村山美羽です、19歳です、理佐さんの家に居候しているヒモです」
由依「は、はぁ?」
理佐「そういう事なのよ」
由依「全然状況理解出来ないんだけど?」
理佐「ヒモで私が飼い主」
由依「恋愛には発展してないってことでOK?」
理佐「それは大丈夫」
美羽「理佐さんは私の飼い主なので安心してください
私は毎日家で家事やってるだけなので」
由依「何か面白いね笑」
理佐「家の万能ヒモ美羽だから笑」
由依「じゃあとりあえずよろしくね、私は理佐の同期の小林由依って言うからよろしくね」
美羽「小林さんよろしくお願いします」
由依「色々と仲良くしようね」
最初は殺気があって怖かったが話していくうちに凄く優しくて理佐さんに凄く似ていた
言葉に出来ないぐらい良い人だ
私は記念にサインを貰った
由依「何かあったら言ってね」
美羽「はい!!」
理佐「じゃあまたね」
由依「おっす」
小林さんと話終わり、帰り道私が大事そうに小林さんのさいんを持っていると
理佐「大事?」
美羽「仲良くなった人だし、有名人なので」
理佐「良かったね」
理佐さんは優しく微笑んでくれた