和side
和「失礼します」
設楽「そこに座ってくれ」
和「分かりました」
設楽「井上の強みはなんだ?」
和「影が薄い事です」
設楽「なるほど、お前の光の存在は誰だ?」
和「今スタメンにいる皆さんです」
設楽「俺は井上みたいな選手初めて見たんだ、誰が井上の事を探してくれたんだ?」
和「さくらさんとひかるさんです」
設楽「遠藤と森田か……」
和「何かあるんですか?」
設楽「何も無い、お前にアドバイス出来るのは1つだけだ」
和「なんですか?」
設楽「今は少し感情が表に出ているだから試合の時は完全に無感情になれ
和「今のままじゃダメなんですか?」
設楽「今の間だといずれ相手の視線が誘導出来なくなりスタメン愚かベンチ外になりまた三軍に降格になるぞ」
和「分かりました」
設楽「次の大会までにそれを習得しろ
出来なければスタメン降格、三軍に降格、退部してもらうことにもなる」
私はまた三軍に降格すると思うと怖いので……
和「頑張ります」
設楽「次山崎呼んできてくれ」
和「わかりました、呼んできます」
私は何も出来ないまま部屋から出た
和「天さん次です」
天「わかったありがとう
天さんはいつもの笑顔が無いまま
和「私はあのミッションのために何を練習したらいいんだろう」
皆話し合いの後から1人で練習しているのを私は見ながら立っていた







天side
天「失礼します」
設楽「そこに座ってくれ」
天「分かりました」
設楽「山崎はセンターをやってるんだな」
天「1番身長も高いですし、力があるので」
設楽「山崎ならもっと筋力をあげられると思う」
天「え?」
設楽「今のままだと自分よりパワーがあるやつに手も足も出なくなるぞ」
天「私は今までそんな人に出会ったことはありません」
設楽「急に出てきたら山崎は絶対に敗北を味わうと思う」
天「そんなやつ絶対いません」
設楽「でも、山崎にはもっと筋力アップをしてもらう」
天「分かりました」
設楽「次の大会までには間に合わせろ
間に合わなかった場合三軍に降格、退部してもらうことにもなる」
天「間に合わせます」
設楽「出来るまで人と協力することを禁じる」
天「え……」
設楽「何か文句あるのか?」
監督の目は凄く冷たくて、怖かった
天「何もありません」
設楽「話は以上だ、森田を呼んできてくれ」
天「はい」
設楽「ようやく森田と話せる」
私は監督が言ったその言葉を聞き逃さなかった
天「ひかる」
ひかる「うん」
天「……っ」
ひかる「大丈夫だよ」
天「うん
私が言いたいことを察してくれたのか拳を出してきたので私はそれに応えた
天「私より強い相手なんていないんだ……」