夏鈴side
夏鈴「失礼します」
設楽「そこに座ってくれ」
夏鈴「分かりました」
設楽「藤吉の強みは超ロングシュートか」
夏鈴「外した事がありません」
設楽「いつか絶対外す」
夏鈴「!!!」
設楽「なぜ驚く。これは事実だ」
夏鈴「私の事を見た事無いのになぜ分かるんですか?」
設楽「分かるに決まってるだろ、シュートはいずれブロックされる
それは藤吉も分かってると思う」
夏鈴「そうですけど」
設楽「藤吉に足りない物はシュート力だ」
夏鈴「え?」
設楽「どこでもシュートが打てるその力が足りていない」
夏鈴「どこからでもシュートなんて打てるんですか?」
設楽「私は藤吉になら出来ると思っている、これは確信だ」
夏鈴「私は他のポジションも経験した事があります」
設楽「それは土田さんから聞いたが今は他のポジションに移動することは認めない
夏鈴「分かりました」
設楽「次の大会までにどこからでも打てるシュートを完璧にしなさい
それが出来なければ三軍に降格か退部してもらう
夏鈴「分かりました、ありがとうございます」
設楽「そのミッションが出来るまで他の人と協力するな」
夏鈴「はい」
私は監督と話が終わり、さくらちゃんを呼びに行った
夏鈴「次はさくらちゃんだから」
さくら「分かった」
私は遥香ちゃんが練習している横でシュートの練習を始めた
夏鈴「完璧なシュートを絶対入れてやる
そう思いながら私はシュートを打った













さくらside
夏鈴ちゃんの次に私は監督が待っている部屋に行った
さくら「失礼します」
設楽「そこに座ってくれ」
指定された席に座った
設楽「遠藤の強みはなんだ?」
さくら「人の技を真似ることができます」
設楽「真似だけなんだな?」
さくら「そうです」
設楽「遠藤は真似だけじゃ強くなれない」
さくら「はい?」
設楽「真似じゃなくてその技を自分の物だったかのように奪い取るんだ」
さくら「それは……」
設楽「遠藤に拒否権なんてない、次の大会まで時間が無いんだよ
お前の目標の森田になんか到底追いつくことなんて出来ないままだぞ」
確かに私のバスケの目標はひかるちゃんだった
さくら「わかりました」
返事をした後に監督私の前に大量のCDを出した
設楽「このCDを見て学べ」
さくら「このCD見切れませんよ」
設楽「見て自分の物にする、お前の目標はそれだ
ミッションが成功するまで他の人との協力は禁止だ
それが出来なかった場合は三軍に降格か退部だ」
さくら「それは理不尽過ぎます」
設楽「お前をスタメンから外すぞ」
さくら「やります」
監督に逆らう事が出来ないので大人くしく言う事を聞いた
さくら「ありがとうございました」
設楽「次は井上を呼んできてくれ」
さくら「分かりました」
私は大量のCDを持って体育館に戻った
設楽「早く森田と喋りたい」
監督のボソッと出した言葉は私の耳に届くことは無かった
さくら「和、番来たよ」
和「わかりました」
さくら「気をつけてね」
和「わかりました」
和に危ない事を伝えるかのように伝えた後私はCDを見始めた
さくら「相手の技を盗む事なんて余裕だ……」