夏鈴side
朝目を覚ますと隣に大好きな彼女が眠っていた
美羽「Zz…」
夏鈴「可愛い」
そんなことを思いながら彼女をベットに残しリビングに行くと突然目眩がしてしまいソファーに座った
夏鈴「頭痛い……」
怪しくなり体温計で熱を測ると……
夏鈴「37.5、この熱なら大丈夫でしょ」
私は気にせず朝ご飯の準備を始めると彼女が起きてきた
美羽「おはようございます……」
夏鈴「おはよう」
美羽「藤吉さん今日顔色悪くないですか?」
美羽は人のちょっとの変化に気づくのが凄い得意で私の顔色が少しでも違うのに気づいてしまった
夏鈴「寝起きだからだと思う、早くご飯食べてレッスン行こっか」
美羽「ジーッ、分かりました」
美羽は疑いながらも朝ご飯を食べて一緒にレッスンに向かった







レッスン室に着くと美羽は3期の皆の所に行ってしまったので私はいつもの席に座るとひかるが珍しく隣に座ってきた
夏鈴「おはよう」
ひかる「おはよう」
夏鈴「隣に座るなんて珍しいね」
ひかる「夏鈴、体調悪いでしょ?」
夏鈴「ギク、そんな事無いよ」
ひかる「多分美羽ちゃんに迷惑かけたくないからって内緒にしてると思うけど意外とバレてるよ」
そう言いながらひかるは私に薬と水を渡してくれた
ひかる「レッスン始まるまでこれ飲んで寝てな」
夏鈴「ありがとう、丁度薬無かったから」
ひかる「時間になったら起こすわ」
夏鈴「ありがとう」
私は薬を飲んでソファーで横になった














美羽side
朝から藤吉さんの顔色が悪いのは知っていた
美青「そんなにキョロキョロしてどうしたの?」
美羽「なんでもないよ」
優「多分藤吉さんの事だよ」
美羽「なんで分かるのよ笑」
瞳月「分かりやすいだけだよ」
美羽「気を付けないと」
麗奈「藤吉さんなら森田さんと喋ってるから大丈夫だと思うよ」
そう言われて藤吉さんの方を見ると森田さんと喋っていた
美羽「じゃあ大丈夫か」
私は3期生の皆と楽しくワチャワチャしていた








レッスンの時間になり行こうとしたらソファーで藤吉さんが寝ていたので起こした
美羽「藤吉さん始まりますよ」
夏鈴「んっ……」
美羽「起きました?」
夏鈴「起きた、ありがとう」
顔を見ると少し赤かった
夏鈴「美羽?」
美羽「藤吉さん熱ありませんか?」
夏鈴「無いよ」
美羽「顔赤いですよ」
夏鈴「気のせいだよ」
美羽「何かあったら言ってくださいね」
夏鈴「分かったよ」
藤吉さんと一緒にレッスンに向かった












夏鈴side
熱があるせいかレッスンに力が入らず周りに迷惑ばかりかけてしまった
ひかる「夏鈴、休んだ方がいいんじゃない?」
天「凄い辛そうに見えるよ」
夏鈴「大丈夫次は自分のセンター曲だし」
保乃「無理は禁物だよ」
自分は大丈夫と思いながら次の曲に行こうとしたら美羽に腕を掴まれていた
夏鈴「どうしたの?向こうでレッスンしてたんじゃないの?」
美羽「してましたけど」
夏鈴「じゃあ抜けたらダメでしょ?」
美羽「松田さん」
里奈「ん?」
美羽「藤吉さん体調が悪そうなので医務室に連れて行っていいですか?」
夏鈴「え!!?」
里奈「いいよ〜、私から言っておくから夏鈴の事お願いね」
美羽「行きますよ」
夏鈴「行かないよ」
美羽「じゃあ……」
美羽は私の事をお姫様抱っこしてきた
麗奈「え!!」
ひかる「かっこよ」
夏鈴「美羽!!皆見てるから下ろして」
美羽「夏鈴、行くよ」
急な呼び捨て呼びに圧倒されて私は素直に言う事を聞いた








医務室に来て美羽に熱を測らされた
ピピッ
美羽「いくつですか?」
夏鈴「36.9……」
美羽「嘘ですよね?」
夏鈴「嘘じゃないもん……」
美羽「見せてください」
素直に体温計を渡した
美羽「38.0ってよくこれでレッスンしてましたね」
夏鈴「平気だもん」
美羽「じゃあこのゼリー食べて薬飲んで寝ててください」
夏鈴「なんでゼリー持ってるの?」
美羽「藤吉さん今日顔色悪かったので念の為持ってました」
夏鈴「流石だね」
美羽「恋人の事ならなんでも分かります」
夏鈴「ありがとう」
美羽「私頼りないかもしれないですけど頼ってください」
夏鈴「え?」
美羽「年下で、ずっと藤吉さんのそばに居られる訳じゃないですけど藤吉さんの事なら誰よりも分かりますから」
初めて知った美羽の本音
美羽「頼ってくださいね」
夏鈴「頼らせて貰うね」
美羽「はい」
夏鈴「じゃあ寝るまで一緒にいて///」
美羽「もちろんです」
その後美羽は私が治るまで付きっきりで看病をしてくれた