天side
俺には尊敬していて、密かに恋している先輩がいる
天「理佐先輩〜」
理佐「げっ、また来たのかよ」
天「そんな嫌がらないでくださいよ」
理佐「俺はお前の事嫌いだからあっちに行ってくれ」
天「え〜」
由依「あ、天君じゃん」
天「由依先輩!!」
由依「理佐に会いに来たんでしょ?」
天「そうです!!、よく分かりましたね」
由依「そりゃ、学校のトップでモテるやつがこんなことしてたら噂にもなるよ」
理佐「噂になってんのかよ、控えろ」
天「俺は噂なんか気にしません、絶対理佐先輩の事落としに行きますからね」
理佐「諦めるのが目に見えてるよ」
天「あ〜、先輩」
先輩は教室の中に入ってしまった
由依「ほんと理佐の事好きだね笑」
天「はい、俺は先輩一筋なので」
由依「何かあったら協力するから言ってね」
天「ありがとうございます」
俺は由依先輩にお礼を言って教室に戻った











理佐side
教室に入った後すぐに由依が追いかけてきた
由依「相変わらず天君に冷たいね」
理佐「これが普通だ、由依が甘いだけ」
由依「あんなに好き好き言ってくれるのに可愛いじゃん」
理佐「確かに好きって言ってくれるのは嬉しいけど天には大事な事があるだろ」
由依「もしかしてスケボーの事か?」
理佐「うん、天には夢があるんだから」
俺に好意を抱いてくれている山崎天はスケボーの日本代表選手に選ばれていて日本史上最年少でいくつかの大会に出場していてメダルを獲得している
今まさに日本が誇る宝だ
由依「そんなの気にしなくていいのに〜」
理佐「俺は気にする、もし天の夢が消えたら俺嫌だから冷たい態度を取って嫌われる事にする」
由依「理佐なりにあるんだな」
理佐「うん」
そんな話をしたあと俺は今日の課題で使う本を図書館に借りに行った
理佐「心理学の本はここにあるはずなんだけど……」
心理学の本を探していると天が現れた
天「理佐先輩」
理佐「またお前か」
天「嫌そうな顔しないでくださいよ、俺は先輩に会えて嬉しいのに」
理佐「何故お前に構うんだよ」
天「先輩の事が好きだからに決まってるじゃないですか」
理佐「俺は好きにならない、今後一切」
天「じゃあ振り向いて貰えるまで待ちますよ、何年経ってもいいんですから」
俺に気持ちを伝える天は凄く真剣な顔をしていてどこかかっこよかった
理佐「俺は天の事が好きだよ、でもお前には未来があるんだよ
スケボーで未来に羽ばたかないと」
俺の気持ちを代弁すると天はこっちに来て俺を抱きしめてきた
天「俺はスケボーより理佐先輩の方が大事です
スケボーをやっている所を褒めてくれるからやっていけているんです、だからこれからも俺のそばにいてください」
理佐「俺は天のスケボーを捨てて欲しくない
天「俺は理佐先輩がいればどんな大会だって優勝することが出来ます」
理佐「わかった、天の気持ち十分に伝わった
俺は天の近くで支えさせて」
天「やった!!、理佐先輩!!」
理佐「付き合う代わりに俺にもスケボー教えてくれ」
天「もちろんです」
理佐「今日は帰るか」
天「はい!!」
天は俺と付き合ってから色々な大会で優勝していき世界の王者となったのだ