由依side
合格した後の私がいた
ぽん「凄い嬉しそうな顔してるな」
由依「何気ない平凡な日常を変えたくてオーディション受けたんです」
ぽん「ここから始まった小林由依のアイドル人生」
由依「この時は凄く内気で人と喋る事を余りしませんでしたよ」
ぽん「確かに今楽屋にだって1人でいるね」
由依「1人でいるのが好きだったので」
ぽん「でも話したいとは思ってたんだよな?」
由依「思ってました、でも最初に話しかけてくれたのは理佐でした」
目を向けると理佐が話しかけていた
ぽん「じゃあ少しだけ景色を変えるぞ」
由依「はい」
指をパチンとすると選抜でフロントに選ばれる自分がいた
ぽん「ここでは選抜に選ばれた時だ」
由依「フロントに選ばれて欅坂にとって初めてのシングルで上手くいくか分からなかった
ぽん「確かに初めてのシングル何も思わない訳はないか」
由依「でもあの時は素直に嬉しいって思いました」
ぽん「え?」
由依「嬉しさももちろんあったけど恐ろしさが勝ってましたけどね」
ぽん「そうなんだな」
由依「私以外の4人との差を感じて不安に押し潰されると思うとあの位置には立てなかったけど」
ぽん「けど?」
由依「私にだってできる事あるんだということが分かったんです」
ぽん「確かにそうだな」
由依「やる事やってここに私が立って良かったって思って貰えるようにって思いながらいつも立ち位置には立ってます」
ぽん「確かにこば嬉しそうな顔してる」
由依「あの時は堂々とは立てなかったけど活動していくうちに立てるようになりましたね」
ぽん「そっか……」
由依「この時はゆいちゃんずも結成されてたので」
ぽん「初のユニットだったしな」
由依「ずーみんとは何でも話せる仲だったし、後は歌が上手いって事にプレッシャーがあったかも」
ぽん「え?」
由依「自分よりも歌が上手いメンバーいるのに私が選ばれていいのかなって」
ぽん「色んな思いを抱えてたんだな」
由依「うん」
ぽん「じゃあ次は少し飛ぶが不協和音の方まで飛ぶぞ」
由依「はーい」
ぽん「捕まれ」
由依「うん」
差し出された手を握ると何だか懐かしい感じがした
ぽん「なんだよ笑」
由依「いつか仮面外してくれるの?」
ぽん「どうだろ」
由依「外してくれてもいいじゃん」
ぽん「ミッションクリアしたら見せるって約束するよ」
由依「絶対成功させよう」
ぽん「着いたぞ、不協和音の時だ」
由依「私が2ndシングルから2列目に下がった最後のシングル」
ぽん「そうなんだ」
由依「後ゆいちゃんずの曲が久しぶりに収録されたんだよ」
ぽん「渡邉理佐と色々あったでしょ?」
由依「うん、振られたって思った時」
ぽん「ずっと好きだったんだろ?」
由依「うん、加入した時から好きだったから辛かったけど少しでも気持ちが傾けるように努力はしてたかな」
ぽん「そっか……」
由依「私の倒れ方凄いでしょ?」
ぽん「結構ネットで話題になってたやつだよな」
由依「あれめっちゃ練習したんだよね」
ぽん「あれ素人では出来ないよな」
由依「平手には追いつけなかったけどね」
ぽん「平手友梨奈は凄いよな」
由依「追いつけない存在だったけど憧れてた」
ぽん「その気持ちがあるならいいと思う」
由依「ありがとう」
それから少しだけ話をしながら6枚目シングル、7枚シングルの話をした
由依「代理センターを務めたんだよね」
ぽん「しかも紅白だったんだもんな」
由依「あの時叫んだ言葉は平手〜って叫んだんだよね」
ぽん「あの時はグループ全体がこばと1つになってたよな」
由依「あの時凄く助けてもらったよ」
ぽん「良かったな」
由依「じゃあ次行こ」
ぽん「次はだいぶ飛ぶんだがラストライブまで飛ぶ」
由依「分かった
差し出された手を握って指をパチンとされるとガラッと雰囲気が変わった