美羽side
あの後由依さんのお家に連れて行って貰うと驚愕する物だった
美羽「こんなに大きいの……」
夏鈴「驚いてないで早く行くよ」
美羽「すみません」
由依「仲良くしてよ笑、これから2人が私の執事になるんだから」
夏鈴「私はまだ認めていません」
由依「夏鈴が認めてなくても私は美羽の事を自分の物にするつもりだったから」
夏鈴「少しずつ受け入れていきます」
由依「そうして」
美羽「これからよろしくお願いします」
私は藤吉さんの前でお辞儀をした
由依「じゃあ部屋とか案内したら美羽は私の所来て」
美羽「かしこまりました」
夏鈴「村山、行くよ」
美羽「はい!!」
私は藤吉さんの後に着いて行き部屋の案内や色々な事を教わって指定の服に着替えた後由依さんがいる部屋に行った
コンコン
由依「いいよ」
美羽「失礼します」
由依「改めてよろしくね」
美羽「よろしくお願いします、まさか自分が選ばれると思ってなかったので」
由依「絶対手に入れるってあの日から決めてたから」
美羽「先生に言われてたんですよ」
由依「何が?」
美羽「最下位でランクEのやつなんか雇う人いないって」
由依「そんな事無いよ、夏鈴だって」
夏鈴「それは言わない約束ですよ」
由依「ごめん笑、明日から夏鈴に修行してもらいな」
美羽「はい」
夏鈴「厳しくいきます」
美羽「よろしくお願いします」
由依「夏鈴は私の事も忘れないでね〜」
夏鈴「由依様に仕えるのが私の役目なので」
由依「じゃあ今日美羽は私と寝るからね〜」
美羽「え、?」
夏鈴「由依様それはダメですよ」
由依「どうして?」
夏鈴「由依様は私のなので辞めてください、私が一緒に寝ます」
由依「夏鈴じゃなくて美羽一緒に寝よ〜」
美羽「流石にダメですよ!!」
由依「え〜、そんな事言わずに一緒に寝ようよ〜」
美羽「恥ずかしくて無理ですよ!!」
私は顔を真っ赤にさせながら由依様の部屋を出た
由依「恥ずかしがらなくてもいいのにね」
夏鈴「流石にからかいすぎですよ」
由依「可愛いからいいでしょ」
夏鈴「村山の面倒は私がちゃんと見ます」
由依「よろしくね」
夏鈴「かしこまりました」










夏鈴side
朝村山が全然起きてこないので部屋に行くと呑気に寝てた
夏鈴「はぁ〜」
美羽「zzz..」
夏鈴「ムカ、バチン」
美羽「ぎゃあああ」
夏鈴「早く起きなさい、寝坊ですよ」
美羽「え?、まだ時間じゃないと思いますけど」
夏鈴「普通はお嬢様よりも早く起きるのは常識だって教わらなかったのか?」
美羽「教わった気がします、授業余り覚えられなくて」
夏鈴「ここまで馬鹿だと思ってなかった」
美羽「でも拾って貰えたので死ぬ気で藤吉さんを超えますよ」
夏鈴「やれるものならやってみな、それより早く着替えて由依様の朝ご飯の準備するよ」
美羽「は、はい!!」
私は急いで着替えて藤吉さんの後に着いて行った
夏鈴「フォークとナイフの置き方は学んだよね?」
美羽「多分……」
夏鈴「じゃあ置いてみて」
美羽「分かりました」
藤吉さんに渡された物を置いてみた
美羽「こうですか?」
夏鈴「由依様はどっちの手が利き手でしたっけ?」
美羽「右です」
夏鈴「じゃあ右にナイフを置いたら変ですよね?」
美羽「はい……」
夏鈴「じゃあ置き直したら後違うやつもやってみるよ」
美羽「分かりました」
夏鈴「午前中は座学なので頭働かせてくださいね」
美羽「はい!!」
その後藤吉さんに教えてもらった物を全てメモした
夏鈴「メモだけしてたらダメだからね〜」
美羽「頑張って実践します
夏鈴「じゃあ1時間休んだら体術の方をやるよ」
美羽「はい!!」
1時間休めるので自分の部屋に行きさっきのメモを壁に貼っているとスマホが鳴った
美羽「もしもし」
美青「美羽、元気?」
美羽「元気だよ笑」
美青「御三家の人どんな人だった?
美羽「優しい人だよ、まだそんなに関わった事無いから分かんないけど」
美青「山崎さんは最初は厳しかったけど凄く優しい人だよ」
美羽「御三家の人だもん、少しは厳しくないと」
美青「次会った時に体術勝負しよ!!皆で」
美羽「いいよ、美青負けて泣くなよ〜」
美青「泣かないし!!」
夏鈴「村山、稽古始めるよ」
美羽「分かりました、また後で連絡する」
美青「分かった、またね」
美青との話が終わり藤吉さんに言われていた格好に着替え走って向かった
夏鈴「まずは村山がどのくらいなのかを見るために本気でかかってきな」
美羽「分かりました」
私は今までやってきた全ての事を藤吉さんにぶつけた
美羽「いきます」














夏鈴side
美羽「はぁ、はぁ、はぁ、」
村山と稽古をやって2時間が経った、、
夏鈴「疲れた?」
美羽「疲れました、私は今藤吉さんから見てどんな感じですか?」
夏鈴「ん〜、下の下」
美羽「え!!!!」
夏鈴「それは言い過ぎかもだけど今の言葉を村山がどう受け入れるかが問題」
美羽「今の私には何が足りませんか?」
夏鈴「迷いがある」
美羽「迷い?」
夏鈴「その迷いがあるままじゃ由依様は守れない、後自分も守る事なんて出来ないよ」
美羽「そうですか……」
夏鈴「迷いは捨てろ、今の村山の全ては誰に捧げるんだっけ?」
美羽「由依様です」
夏鈴「答えが決まってるなら稽古やるよ」
美羽「はい!!」
村山はさっきよりも気合いが入ったのかさっきより表情が変わったのだ