今日は半期に一度のレクリエーション、
納涼祭!
ヨーヨーすくい、
輪投げ、
びんご大会をして盛り上がる最中、
バックミュージックで流れてくる、
夏の終わりのハーモニー。
玉置浩二氏、井上陽水氏の至極の一曲。
患者様を観察しながら、
私が、マスク越しに口ずさんでいると、
それを見ていたレク担当看護師が、
『 あ、歌えるの?歌って歌ってー 』と、
女性看護師が振ってきた。
ご丁寧にも、曲を中断して、最初から。
今日は納涼祭。
まごつくのも嫌なので、分かりましたと一発返事。
他に名乗り出たのは、看護助手男性45歳。なんだ、ドンピシャの世代ではないか。
私が玉置浩二氏のパート。
看護助手氏は井上陽水氏のパート。
イントロが終わる間際、
私が、
『 この際、本気で行きましょう。 』とけしかける。
看護助手氏も、
『 そうですね。 』と、ニヤリ。
まずは私の玉置浩二パート。
久し振りのカラオケと、緊張で音が合わない。本気でと言った自分が恥ずかしい。
でも、本気で歌おうとする気持ちが伝わったのか、看護助手氏も本気で重ねる。
聞いてみると…この人、上手い!!
周りがざわつく。
手拍子が止まる。
緊張がほぐれた私が重ねる。
『 おー! 』
周りが拍手!!
歌い終わると、
『 もう一曲! 』と来たが、
私たちに感化された患者様が、私も私もと歌い出す。
ただ、皆さん、
無茶苦茶上手い。
昭和の名曲、
欧陽菲菲氏のラブイズオーバー、
美空ひばり氏の愛燦燦、
松崎しげる氏の愛のメモリーとか、
完全に自分の歌にしてるじゃないか!
貼ってみると、凄いメンツだな…。
歌を聞きながら、
この人達には、ここに辿り着くまでに過ごしてきた人生がある、と改めてしみじみ。
早くこの人たちを、元の人生に戻す。
そう思わされた夏の思い出。
残ったお菓子は、スタッフが責任を持って美味しく頂きました。
今度、娘二人を連れて、カラオケに行ってこようかな。