コロナウイルス感染者数が1000人を超え、
RSウイルス感染者数が昨年度の400倍という適当な数字が社会を駆け巡る中、
下娘が熱を出し、
咳、
鼻水真っ只中。
夜中もゲホゲホと咳き込み、
私の顔面目掛けて飛沫のシャワーを浴びせる。
受け止めてやるぜ、
我が愛しき娘よ。
私自身が、
妙な偏頭痛と、
喉の痛みを感じた時は、
早めのロキムコ内服(ロキソニン+ムコスタ)で対症療法!
朝も続き、
その日の幼稚園は休み。
受診して、
医師『 風邪ですね。 』、
と診断を受けて、
咳止め、
抗生剤、
気管支拡張テープをもらって帰宅。
日が経つにつれ、
夜は…少し眠れるようになった。
でも、
朝起きると咳が出始める。
今日は、
四日勤後の、
久しぶりの休み。
いつもは娘たちが起きる前に仕事にいくから、
余り分からないけれど、
今日は、
起床後に咳き込む、
その様子がよく分かる。
時間は朝7時過ぎ、
私が寝ている横で咳き込み出す下娘。
私は、
心配しつつも、
もう少し寝ていたい。
妻は、
下娘を抱き寄せ背中をさすり続ける。
その様子を見ながら、
優しさは大事なんだけどなぁ…。
原因を取り除かないと、
根本的な解決にはならない…。
などと思いながら、
しばらく様子を見ていたが、
下娘の咳は止まらないし、
妻はずっと背中をさすっている。
見かねた私が、
私『 なぁ、テープ貼ってやれよ…。 』という。
妻『 うん…辛そうだよ…。 』
私『 そのままだとずっと辛いよ。 』
妻『 …。 』
と、
抱えていた下娘を布団に優しく寝かせ、
不満げ様に、
救急箱から気管支拡張テープを持ってくる。
しばらくして咳が止む。
妻は、
何も言わない。
ふぅーんむ。
咳き込む娘を抱き続ける事が優しいのか、
より早く、
より確実な方法を選んでやることが大事なのか。
いや、
そんなことより、
ただ、
一つ、
この状況で、
正解があったとするなら…。
下娘を摩る妻をそのままにし、
私が救急箱に、
気管支拡張テープを取りに行く、
の、一手のみ。
そう、
私は、
咳き込む下娘と、
それを優しく摩る妻を横目に、
何もせずに、
その場で寝ていたのだ。
私は、
いわゆる、
クソゴミ以下のビチクソドグサレ野郎です。
妻が気管支拡張テープを貼り、
しばらくして、
下娘の咳は、
少し穏やかになった。
妻は、
喋らなくなった。
よし、
朝ごはんは自分が作って、
皆に謝ろう。
そう思った。
…。
だってね、
四日勤後の、
貴重な一日休みなんだよ…。
そんな朝ぐらい、
…寝ていたいと、
思うじゃない…。
だから、
敢えて言わせてもらいたい、
ごめんなさい。