高機能自閉症の息子くんも今年の春に中学3年生になりました。


 中学3年生といえば、受験生です。


 昨年の秋に開催された京都での私学展では、各学校の先生と高機能自閉症の息子くんの状態をいろいろお話させていただいたんですけど、正直 有名校でも なんじゃこりゃ!!って言う先生もいたり・・・残念だなぁ~と思うこともあったりしましたが、真剣に話を聞いてくれる先生もいらっしゃって、息子くんの進路の提案までしてくださったり・・・ニコニコ


 正直、息子くんの能力的な部分は支援学校向きではないです。


 これは親の贔屓目とかじゃなくて、彼の能力的な部分を理解しているつもりだから言える事だったりします。


 親のエゴとかそんな事じゃなく得意分野を活かせる、そんな環境を息子くんに与えてあげたかったんですね。


 公立高校では義務教育の中学校とは違い支援は望めない状態(私学だって100%の支援なんて受けられませんけど、公立よりは理解を得られるとの事だったので)


 ならば私学で!!と、学校の先生とも中1の頃からお話をしたりしていた部分が、とうとう現実のものになる時期になってきたんですよね。


 私が私学展でチェックして息子くん向きなのではないかと思った学校の中から息子くんが希望する高校を中学校側に伝えたのが中2の頃。


 今は進路相談の先生がその希望校に連絡を入れてくれています。


 で先日、息子くんが希望している私学のオープンキャンパスがあったので息子くんと二人で行ってきました。


 息子くんはプログラムを見て、希望している科の体験授業へ一人で出かけていきました。


 体験授業が終わった後、


 『もうここの学校しか考えられへんわ!!』


 なんて、ニコニコ語っているではありませんか(笑)


 余程、体験授業が楽しくて気に入ったのか他の私学はもう考えられない!と言う答えを出してしまった息子くん。


 私は私で、昨年の私学展で受けた説明や進路を提案していただけた事、そして何よりも息子の高機能自閉症の状態は、本当にこの学校で受け入れてもらえるかどうかを個別の進路相談で確認。


 保健室にはカウンセラーの先生がいて、いろいろフォローしていただける事や、今の話を私から聞く限りでは息子くんが希望している科に進むのが一番良いのではないか的なお話をして、また中学校側とも連絡を取り合っていくと言う事で進路相談は終了!


 今のところ、息子くんの志望校は五ッ木の模擬試験では合格圏内にいるので安心していますけど、去年は高機能自閉症でも問題なく受け入れてくれる!みたいな話でも、今年は無理です!!なんて高校側に言われたらシャレにならないのでガーン念には念を入れて、いろんな話をさせていただいた感じです。


 高機能自閉症の何に当たるのか・・・その検査を受けるまでまだ1年以上かかるので(2年待ちで待機中なのです)その話もさせていただいて、今後の事も考えていく事に。


 まずは高校までは楽をさせてあげたい。


 極端に高いハードルよりも、自分の力で乗り越えられるハードルを。


 そして、自信を持って進んでいける道を。


 高校の後の進路は本人の努力次第。


 高校生活3年でどれだけの事を学んで力にしていけるのか、そこに重点を置いての進路。


 あまり学力のレベルが高すぎる高校を選んでも、ついて行けなくなる事や不合格を考えると現状を考えて無理しないでも進んでいける安全パイを選んでの高校受験。


 来月は一人でこの高校のオープンキャンパスに行ってくる!!って言って張りきっている息子くん。


 この思いや気持ちが高校の3年間続いて、彼の糧となっていくことを心から望んでいる母でした。