発達障害や自閉症のグルっぽに参加しました。


 なので、私の最愛の息子くんについて書いてみようかと。


 お子さんの成長や、これからの事に悩んでいるお母さん達の参考になれば!と思いますし、私自身もいろんな方のお話を聞いて、いろんな道を模索していければ・・・と。


 私には現在中学2年生の息子くんがいます。


 この息子くん、小さい頃からとても変わっていました(笑)


 とてもかわいらしくて、とても優しくて・・・


 2歳の頃には既に人を思いやる心を持っていたし(←専門家にはありえない!と言われましたが(-_-;))

 私的には言葉が遅いなぁ・・・ぐらいに思っていたんですよ。


 なので3歳になる少し前に、小児科の先生にお願いして紹介状を書いてもらい児童相談所で検査を受けることにしました。


 検査当日、息子くんはご機嫌斜めでした。


 と言うのも、当時赤ちゃんだった妹と離れ離れの個室で検査を受けるのがとても嫌だったみたいで。


 妹と離れ離れにされたことが、ショックと言うか心配と言うか・・・検査結果は散々なもので、智恵遅れと言う言葉をその場でいただきまして(-_-;)


 あと、恐ろしく検査をしてくれた方との相性が良くなかったって言うのかな?


 息子くんの苦手なタイプだったのかもしれません(息子くんは気分の子なので気分に左右されやすいとの事でした。あと、好き嫌いもあるらしく)


 検査結果が悪かったので、3週間後に他の検査をすることになりました。


 再検査は3週間前の検査をしてくれた方とは違う方で、息子くんは気分が良かったのか(笑)受け答えもしっかりしていました。


 その場で3週間前の所見と全く違う、全く別人の所見が出たと言われて・・・


 要するに、智恵遅れとかそう言うものではないと言われたんですね。


 何でこんな検査結果が出たのか、分からないとまで言われました(-_-;)


 で、また数週間後に検査をすることになりまして。


 検査結果は、またもや別人。


 普通の子では考えられないようなスピードで成長していると言われました。


 言葉のスタートが他の子と比べ遅かった分、急速に成長しているみたいな事を言われたんですね。


 知能も3歳児のものを満たしていて、耳の聞こえが悪いわけでも発音が悪いわけでもなく。


 とりあえずは様子をみましょう!と言う事になりました。


 幼稚園時代は、不思議君モード全開で穏やかに過ごしていたと思われます。


 年少(4歳)~年中(5歳)にかけて、何も教えなくても数字や時間に興味を持ち、1日は24時間で夜の11時は23時だとか、何時何分何十秒まで正確に教えてくれたり。


 文字も教えなくても勝手にひらがな・カタカナ・漢字も興味のあるものは勝手に書いてました。


 ただ、絵が異常にへたくそで(笑)これは今現在もそうです(笑)


 こだわりが強く、興味を持ったものはとことん!と言う感じで、算数の足し算や引き算も幼稚園の頃に勝手に覚えていました。


 もちろん、塾には入れてません。なので、勝手に覚えていたんですね。自己流??


 息子くんは車に乗っていると、道順を正確に覚え、どこのガソリンスタンドのガソリンが一番安いのかも私に教えてくれるような幼稚園児でした。


 1年前に一回しか通ったことのない道も、1年後に道順を私に教えてくれると言う記憶力の持ち主でもありました(それも北海道の道路とか)


 あそこのレギュラーは何円安い!とか、軽油はどこが安いとか・・・まぁ、ちょっと変わった幼稚園児だなぐらいにしか思ってなかった私。


 私は変わった子が好きなので(笑)あまり気にもしていなかったんですよ。


 これが人間の個性と言うもの!って思っていたので(今もその考え方に変わりはありませんが)


 私自身も幼稚園の頃には読み書きは当たり前のように出来ていたので、そんなものなのだ・・・と勝手に思っていたんですね。
 

 息子くんの不思議くんモードが普通の状態ではないと小学校側から言われるまで特に何の対応もしてきませんでした。


 何度も言うようですが、私からすればちょっと個性的な子・・・程度の認識だったので。


 小学校4年生の頃(10歳)に学校側からの提案で検査を受けました。


 その時の検査結果は、数学的な理解能力が実年齢より3~4歳上、国語的(言語)な理解能力が実年齢より3歳程度下と言う事。


 これは本人がきっと一番辛かったのではないかと思われる部分。言語の能力がイマイチだと、人間関係がスムーズに行きませんから(-_-;)


 コミュニケーションがヘタクソで人間関係があまり上手く行かない。


 上手に自分の気持ちを相手に伝えられない。


 彼を理解してくれる仲の良いお友達もいない。

 
 空気が読めない・・・等


 国語的な能力が実年齢よりも下と言っても、自分の好きな本はすらすら読むし自分の好きなことだけに関しては凄い知識を持っている訳です。


 この時点ではまだ高機能自閉症だとは分かっていませんでしたが、小学生の頃は学校の先生達に対応等は良くしてもらったと思っています。


 中学生になった頃、いろんな問題が起こりました。


 息子くんの個性を認めてくれる子、そうでない子。


 彼の個性を認められない子との間でいろいろトラブルが起こりました。


 心穏やかに毎日を過ごす事が出来ない不満や不自由さ。


 孤独だったり・・・


 今思うと、毎日がしんどかったのではないかと思います。


 それでも、学校で学ぶのは好きらしく登校拒否とか、そう言うことはありませんでした。


 普通はいろんなストレスから学校に行かなくなるらしいんですけど、毎日学校に通っていました。


 学習塾での勉強は学校の授業よりも大好きなので、週に4回の塾通いをとても楽しみにしていたり。


 そんな中学1年になったばかりの頃に学校側からの提案で検査を受けました。


 病院での検査結果は・・・私的には最悪なものでした。


 ただ、現実を受け入れる良い機会にはなったのではないかと。


 能力的に伸ばして上げられる部分、補っていかなくてはならない部分が分かるわけですから。


 現実から目をそらしてはいけません。


 検査結果は今までの彼の能力的な部分を否定してしまうものもありましたが、ここで初めて高機能自閉症であると言う事がわかり、どう言う支援を受けていくべきか・・・と、お医者様と学校の先生が話し合って下さったり。


 学校の先生とだけではなく、塾の先生ともいろいろ話し合いました。


 塾の先生は、とても息子くんの事を気にかけてくれていて。


 彼の能力的な部分を一番理解してくれていたのは、学校の先生ではなく塾の先生でした。(学校の先生の対応を否定しているわけではありません)


 これは今になって言えることなんですけどね。


 塾の先生達は息子くんの理解能力の高さを学校の先生以上に理解してくれていました。


 検査結果よりも、普段の彼の能力的な部分を大切にしてあげたいとまで言って下さったり。


 病院の先生、学校の先生からの提案で中学2年生から育成学級に所属しながら普通学級に行ったりする交流学級をすすめられて息子と二人でこれからの事を考えたのが1年ちょっと前。


 最初は抵抗を持っていた息子ではありましたが、自ら望み進んで育成学級への編入を希望しました。


 育成学級と言うのは、能力的にいろんなお子さんがいます。


 いろんな個性を持った子供達との交流がよほど心地よかったのか、中2になってからの息子くんの学校生活はとても安定しました。


 穏やかな環境が人間の精神にどれだけ影響するのかと言うことを、私はこれで学びました。


 育成学級の先生からは学校側から聞いていた息子くんの能力的な部分が違っている・・・と言う話を聞けたり、療育手帳の件もあるので児童相談所での正式な検査をする事をすすめられて、去年の8月にまたまた検査を受けました。


 前回の検査から1年以上経っているので問題なし!と言う事での検査。


 検査結果は・・・数学的な能力が実年齢以上で言語(ボキャブラリーの少なさと言葉の意味の間違い)が実年齢よりも2歳程下と言うもの。


 知能的には問題なしのレベル(ちょっと幼いぐらいのレベルかなぁ・・・)


 療育手帳は本来なら発行出来ないレベルでした。


 ただ、高機能自閉症であることは紛れもない事実。


 高機能自閉症についてはまた児童相談所で見てもらう予約をして(2年はかかるらしい)これからの事を考えていかなくてはいけなくなりました。


 今学校では、高機能自閉症に対応したソーシャルスキルトレーニングをしてもらっていますが、お医者様が言うには息子くんは社会生活の中でいろいろ経験をしてもらって、その中で自分で理解していくのが一番とも言われたり。


 何よりも、いろんな事に興味を持ったり経験をして自信を持つことが大切だとも言われました。


 息子くんが普通学級ではなく育成学級に編入して良かったと思われる部分は、このいろんな経験をして自信を持っていくと言う部分でしょうか。


 普段の学校生活では経験できない事が育成学級では経験できるわけです。行事も多いですしね。


 最初は不安もありましたけど、本人が心地よく安心して学校に通える環境が整って勉強が出来るって、とても良い事だと思います。


 息子くんも今年は中学三年生。受験生です。


 去年の夏から息子くんに合う私学を探すために私学展に出かけたり・・・情報収集は大切です。


 伸ばせる能力はどんどん伸ばして、足りないところは補っていく。


 完璧な人間なんてどこにも存在してません。


 人よりも秀でている部分とそうじゃない部分があるんですよね。


 脳のある分野の欠落等、いろんな事がある息子くんではありますが、塾の先生に言わせれば(笑)そんな人はどこにでもおる!!と(笑)


 病院の先生にも人間の脳に関しては、分からない部分が多いと言われました。


 心地よい環境、良い環境が人間の能力に作用していくと言うこと。


 息子くんを通していろいろ学んでいる私です。


 発達障害って、ひとくくりじゃありません。


 人によっていろいろ。


 だからこそ、この子に合った支援の方法でいろんな事を経験して学んで行けたらって思います。


 うちの息子くんのように、得意分野とそうでない分野との理解能力の差がある人なんていっぱいいると思う。


 私だって、そうですしね(笑)


 ただ現実問題、支援を受けた場合とそうじゃない場合の差も大きい事は事実だと思うんですよ。


 だから、現実としっかり向き合って親がやるべき事をしっかりやっていかなくては!と思います。


 私も偉そうな事なんて言えない立場です。


 悩む事だってあるし。


 でも、何が子供にとって一番良い選択なのか・・・子供の選択肢を増やしていく事が親の役目ではないかと思っている今日この頃。


 たまに知人にうちの息子くんは高機能自閉症なんですって言う話をするんです。
そう言う子を持つと親は大変だね!なんて言われるんですけど、悩むことはあっても大変だと思ったことはないので、正直その旨を伝えるんですよ。


 相手は驚いたような顔で、私を見ますけどね(笑)


 何度も書いているけど、人と変わっている部分は個性だと思っているし、私は私で息子くんのその個性的なところが大好きですから!!ラブラブ!


 もっと早くから気づいてあげていれば・・・って言う思いはあるけれど、毎日楽しそうに学校に通っている息子くんをみていると、今の状態がベストなのでは?と思えてきます。


 これからもたまに息子くんの事を綴っていくつもり。


 今日はダラダラと長くなっちゃいましたけど(笑)いろんな子がいて、みんな違っていてそれが当たり前だといろんな方達に認識してもらえるのが当たり前の世の中になって欲しいですねアップ