専門職の起業。応援します。

 

私ごとではありますが。
2019年9月28日(土)~29日(日)に開催される
一般社団法人 臨床発達心理士認定運営機構 日本臨床発達心理士会 第15回全国大会
Japanese Association of Clinical Developmental Psychologists
の、セミナーA「臨床発達心理士の起業の可能性を考える」登壇します。

 

 

 

画像は一般社団法人 臨床発達心理士認定運営機構 日本臨床発達心理士会HPからお借りしました。

 

 

https://www.jocdp.jp

是非是非、多くの方に聞いて欲しいのですが・・・
臨床発達心理士会「会員限定研修」なのです。

 

 

 

 

光栄にもご一緒にさせていただくのは・・・
司会・企画趣旨説明:鎌田次郎(関西福祉科学大学)
話題提供:
園田正世氏(特定非営利活動法人だっことおんぶの研究所理事長、東京大学大学院学際
情報学府)
榛谷 都氏(株式会社アルダーインターナショナル代表取締役・臨床発達心理士)
指定討論:
坂本佳代子氏(坂本福祉相談事務所長・聖学院大学・社会福祉士・臨床発達心理士)

企 画:日本臨床発達心理士会 職能問題検討委員会

です。

 

 

なお、臨床発達心理士とはこちらをごらんください。
https://www.jocdp.jp/about/summary/

 


主に、乳幼児健診や子育て支援センター、児童相談所の相談員などで大活躍されています。
しかし、公務員ですが非常勤の方が多く、その活動の場は限られているだけでなく、寄り添いたくても寄り添えない状況が多々あると伺っています。

私もそうだった・・・。
もっと、身近に。
ずっと、もっと、寄り添いたい。
でも、今の立場では何もできない・・・。
そんな「臨床発達心理士」さんエールを送りたい!!

以下、私の抄録をご案内します。

 

 

 

 

【専門職の起業】

はじめまして。
一般社団法人国際ナーシングドゥーラ協会代表理事の
渡邉玲子と申します。

 


この度は、一般社団法人 臨床発達心理士認定運営機構 日本臨床発達心理士会 第15回全国大会の
セミナーでお話させていただく機会をいただき大変光栄に存じます。

 

 

さて、時代は「公」から「民」へ。

 


私は、専門職の起業は

従来の医療・保健・福祉ではカバーできなかった対象者を笑顔にする一助になると考えています。

 

 

私は保健師といえば「公務員」と思われていた時代の


1999年に「開業保健師」という屋号で個人事業主として起業しました。


「裕福な人しか利用できない有料サービスを提供するなんて保健師とはいえない。」


「保健師なのにお金を取るの?」

 


当初、新しい一歩を歩き始めようとした私が冷たいと感じたのは公的機関で働く同業者であり、

 

お客様である住民でした。

 

しかし、「何がしたいのだろう」と


「何が強みなのだろう」と見つめる中で
 

「利用者目線」
 

「専門職としての寄り添い」だと気づきました。

 

また、無料サービスを提供していたのでは
 

提供者のサービス精神は育たないと有料サービスにこだわりました。

 

 

暴走族のカウンセラー的立場だった思春期

 

国内外での三人の子育て
 

9 回の入院経験
 

3回の手術経験
 

精神障害者の家族との日々。
 

自らや家族の「鬱」とつきあってきた「看護職としての私の強み」を生かさなくては
 

私が公私の暮らしの中で「おかしい」と感じた保健サービスは変わらないと
 

そして、
 

フルタイムでは自分の家族が守れない という
 

自意識過剰で自己都合な中での起業です。

 

その後、一緒に働く仲間を求めて地域の多方面の方と出会い、さらに自分の立ち位置を模索しました。
 

大学院で学んだ地域看護や看護管理や起業塾などでの新しい知見を生かし株式会社を設立しました。

 

子ども子育て支援三法の制定や、
 

母子保健法や児童福祉法の改定、
 

「ひと・まち・しごと」 や「働き方改革」という概念が生まれる中、一般社団法人を設立しました。

 

大切にしているのは
 

保健師・助産師・看護師という資格にこだわらない「看護」という概念です。

 

看護師有資格者154万人のうち71万人が潜在看護師と言われています。

 

https://www.mhlw.go.jp/…/05-Shingikai-108010…/0000072895.pdf

 

高齢社会が進む中
 

看護師不足が言われており潜在看護師の掘り起こしが急務です。
 

しかし、辞職理由の第一は育児や家事等のプライベートな理由です。
 

その育児や家事力が活かせなければ復職ハードルは下がりません。

 


また、多くの看護師は「ナイチンゲール精神」を大切にしています。


その志を大切にした「手で看て対象者を護るやりがいのある看護」

 

でなければ長続きしません。

 

 

 

そこで「ナーシングドゥーラ®」の育成を開始しました。

 

大切にしているのは「小さい歩みをコツコツと」。
 

私たち専門職はビジネスの世界では素人です。
 

大きな事をしようとせず、ひとりひとりの歩みが次の新しいサービスを産む地盤つくりのつもりで
 

志を高くもってコツコツ学びながら歩いて頂きたいと思います。
 

各種行政サービスは多くが民間委託されています。
 

そんな今こそ、私たち専門職が日々の仕事で見て、きいて、感じたことを形にできます。
 

それを公的機関も待っていますし、住民もお客様も待っています。
 

とはいえ、様々な課題も困難もあると思います。

 

私は看護職はじめ専門職の方々の心のハードルに寄り添い、
 

いままで手を差し伸べられなかった方にどうしたら寄り添えるかを鳥瞰的な視野で共に考える機会を提供したいと思います。
 

今回当日の拙い話が今回の学会に参加された方の誰かの機動力となり
 

専門職が地域で活動できる場が
 

0.01mmでも広がるきっかけになれば幸いです。
 

私が子育てしたスウェーデンの福祉は世界的にレベルが高いと言われています。

 

しかし、日本には日本の文化にあった公民一体化した寄り添い支援が実現できるはずです。

 

私はみなさまの起業に向けた勇気を応援します。
 

小さな一歩が日本全国の笑顔につながります。
 

一緒に歩いてまいりましょう。