こんにちは。
国際ナーシングドゥーラ協会
わたなべれいこです。
昨日は30期生の認定式でした。
毎期、認定式には
代表の私から
メッセージを贈っています。
今期はこちら
長文ですいません!
「ナーシングドゥーラ®養成講座30期生の皆様、
本日は認定おめでとうございます。
思えば皆様からの受講申請を拝読したのは
夏の始まりでした。
この二ヶ月、
いろいろな事を学んでいだたきました。
まずは、一日目、
和室での開講式。
当協会の概要と
ナーシングドゥーラ®とは何かについて
テキストを使用して説明させていただきました。
テキストも新調し
更にバージョンアップ⤴️
午後は母乳支援や
アロマオイルマッサージの演習。
一対一のコミュニケーション方法を学んでいただきました。
指導しない!!!
という言葉に
皆さまはびっくりされてましたね。
お客様の想いと
お持ちの情報
を丁寧に伺い
どう考えておられるかを
更に、丁寧に丁寧に伺います。
賛同できる部分を探し
共感できる部分を探して
専門家として強化。
信頼関係ができるまでは、ここで終わり。
なかなか、難しいようでした。
二日目の午前中は
料理支援演習。
実際に自宅とは違うキッチンで
多種多様な食材から
自分で選んで献立たてての
調理実習。
管理栄養士の
米澤さん監視のもと、
衛生管理と
妊娠期産褥期に必要な栄養素と
減塩
という視点でチェックして頂きました。
また
同期が作った料理を頂き
お互いに評価。
他人が作ってくれる
料理の美味しさや
味付けが個人個人により違うことを
舌で感じて頂きました。
その午後は
訪問の実際をイメージする講義。
メールのやりとりから
玄関入室
ご契約までを
机上でイメージしていただき
後半に向けて自信をつけていただきました。
「契約」という言葉の新鮮さに
驚いた方もおられました。
このように、
前半二日間では
基本のスキルと
ナーシングドゥーラ活動の基本を
集中的に学び
「寄り添い繋ぐ」ナーシングドゥーラの活動例としての
「訪問」を
具体的にイメージしていただけたと思います。
その後、3週間で10本のWEB講座視聴と
レポート提出に取り組んでいだたきました。
日々の暮らしの合間での視聴は
ともすれば眠くなったり
プライベートタイムを割いたり
ご家族に多大なるご協力とご理解を得るなど、
工夫された事とお察しします。
ご主人様が仕事を調整された方も多く
私からも御礼申し上げます。
しかし、
多方面の先生方の講義は
夢中で何度も聞いて頂いた方も多く
産前産後のご家族が置かれている状況を
学際的に学んで頂けたかと思います。
課題のレポートは
全部で10本。
始めは皆様としては、
早く出したいからか
単なる感想文でしたが、
少しアドバイスさせて頂いて以降、
寄り添い繋ぐをイメージしながら、
先生方からの知見を
ご自分なりに咀嚼され
訪問での応用イメージを持った
文章になられました。
しかし、
その日々は
自分の過去との向き合いであり、
現在の課題との向き合いでもあったと思います。
自分の子育てや
勤務時代を思い出し
辛くなったり喜んだり。
途中何度か
個別カウンセリングさせていただき
今までの全ての経験が
ナーシングドゥーラ®︎としての強みになる事に
気づいていただけたと思います。
実はナーシングドゥーラ®︎に必要な資質はそこ。
自分の過去を振り返り
強みに気づき
自分自身の課題と向き合いながらも
脇においておき
お客様がどう感じ
どう考えておられるかを
まっさらな心で
知ろう
共感したい
と心から思い
それをお客様にお伝えできる能力です。
ひとの脳は
神経細胞(ニューロン) と
ニューロン間のシナプスという接続部
さらに、グリア細胞脳室(脳にある空洞部分)を満たす脳脊髄液でできています。
ニューロンは細胞ですから
その機能は血流に影響します。
また、
脳は三層構造にわかれており
本能を司る「脳幹部」
感情を司る「大脳辺縁系」
知性を司る「大脳新皮質」
がありますね。
つまり、脳血流を増すことで
三層の脳は
多くの情報を処理できるようになる
つまり
ストレスを軽減する事ができると言えます。
また、感情の脳で反応している事を
知性の脳で言語化する事で
感情の脳への負荷が減ります。
まさに、
私たちがお客様に提供しようとしているのがそこ。
育児や家事をお手伝いする事で
体を横にしていただき
脳血流をあげて
傾聴し
信頼関係を築いて
言語化されるのを待つ。
そして、
看護の視点でアセスメントし
強化できる部分を見つけ承認、賛同、強化。
これが
「寄り添い看護」です。
「問題解決看護」ではなく
「ストレングスモデル看護」です。
産前産後は
男女ともに様々な新しい経験をしますが
夫婦とはいえその経験は
異なります。
また、同じ場にいても
それをどう捉えているか
つまり、人により「認知」は 異なります。
それを
産後の夫婦が
初めて体験した事を
お互いに言語化し
ストレスを軽減しようとすれば
お互いが
受けとめてもらえない
寄り添ってもらえないと感じるのは当然、
だって、二人とも当事者だから。
さらに別な感情が湧き上がり
複雑になり
処理できなくなります。
共感しあう
支え合うどころではありません。
こんな方がいらっしゃいました。
一歳近くのお二人目のいる三人目ご妊娠中の方のお宅に伺いました。
お一人目の時に
お手伝いさせていただいた方です。
上がらせていただき
着替えをしてリビングに入ったところで
ご主人がおられました。
黙々と片付けをされているのが目に入りました。
私は実習生を連れていましたが
私たちには全く関心が無いような様子でした。
「人の行動には理由があります。」
そこを知る事がまずは「寄り添い」です。
そこで、
「ご主人さま、初めまして。
ナーシングドゥーラのわたなべです。
お手伝いさせていただいたのは
お一人目の時ではありますが お二人目の産後はいかがでしたか?
差し支えない範囲で伺わせていただけたらと思います。」と
先入観なしとお尋ねしたところ
「えっ 僕ですか? 」
と戸惑われた表情のあと
「聞いてください。実は僕ワンオペで大変だったんですよ。」
と。
奥様が切迫早産で入院してから
産後退院から
数ヶ月
いかに仕事と上の子の世話で大変だったかを
トクトクと語ってくださいました。
その後
穏やかな表情になり、
私たちと談笑。
その会話の中でさらに
ご主人様が
ご長男のイヤイヤに困っておられることを
伺いました。
更に、詳細を伺ったところ
いろいろ工夫されている事がわかり
充分工夫されているから
あとは、息子さんの力を信じて
成長を待たれるので
宜しいかと存じます。
と、乳幼児の発達心理学の基本に則り
アドバイスさせていただきました。
退席後、奥様から感謝の連絡が来ました。
夫の話を聞いてくれてありがとうございました。
夫は嬉しかったみたいです。
長男との関わりに
自信をつけたみたいです。
ありがとうございます😊
何年前であろうとも、
お気持ちに寄り添い丁寧に伺う、
その方のお気持ちや思いを知り共感する事は、
私たちナーシングドゥーラの仕事。
また、
気になると仰っる内容に
すぐに指導しようとせず、
今されていることを
丁寧に伺い
どんな思いでされているのかを
細やかに相手のペースで言語化されるのを待つ。
そして、アセスメントし
看護的に 賛同できる部分を探し
強化する
まさに エンパワメンタルナーシングです。
相手がどんな方であろうとも、
その方の思いをうかがわせていただく= 言語化 のお手伝いこそ、
お客様のストレス軽減である事を理解し、
伺わせていただける信頼関係づくりに 誠心誠意を注ぐ。
ホームページから
リーフレット
挨拶から手洗いまで
細かい配慮をする。
それこそ、
あなたの看護にとびきりステキなリボンをかける
ナーシングドゥーラ®︎サービスです。
養成講座での学びはほんの基本です。
これからが本番です。
さあ、今度はあなたの番。
あなたの看護にとびきりステキなリボンをかけて
お客様に届けてくださいね。
心から応援しています。