午前中に友人達と初詣に行く。みんなにニート扱いされ(無職になってまだ3日目だってば・・・)、「これからどうするの~」と聞かれるが自分でもよく分からないのでとりあえず、放浪の旅に出ると答えておく。幼稚園の頃からの付き合いの友達も3月で仕事を辞めたいが、どうしても上司に止められてしまい、何を言っても上手く丸め込まれてしまうと嘆いていた。彼女とは幼稚園の時から看護師になるまでずっと同じ学校だったし、同じ外科勤務。私にとっては何でも話せる大切な友人だ。


心を許して本音を話すことが出来る友人がいる自分は幸せだなとふと思った。彼女には何気ない事でも、くだらない事でも、真剣な事でも素直に話せる自分がいる。一生この関係が続くといいな。この友情だけは絶対になくさない為に努力しようと思う。


今年のおみくじは「吉」だった。

願望:努力にて叶う。しかし、油断はするな。

待人:おそけれど来る。期待は禁物。 

商い:思う様に運ぶべし、静かに落ち着いて待て。

(↑これって仕事の事でいいんだよね?)

旅行:北西に幸福あり。ただし怪我に注意せよ。

恋愛:深入りするな。利少なし。


覚えているのはこんな事くらい。良いのか悪いのか・・・。とりあえず微妙。おみくじひいた後にあまり良い事が書いてない時って、もう1回引きたくなるのは私だけ?友人とご飯を食べて今後の事とか色々と相談して帰宅。まぁ、楽しい1日だったけど、病み上がりに歩き回ったせいか物凄く疲れた。


家に帰ってひたすら本を読んだりテレビ見てダラダラしてすごす。ふとした瞬間にボーっとしながら、職場(ERと外科病棟)の事を思い出したり考え込んでしまう自分がいてなんだかムカつく。もう何にも関係ないのにね。仕事は7年半もの間、自分の人生の1部になっていたんだから仕方がないといえばそうなんだけど。


夕方に従妹達が子供3人を連れて遊びに来た。はい、はい、分かっていますよ。お年玉ね。笑顔で渡す。はぁ~、高校生になる従妹にはちょっとした金額をあげないといけないから懐が寂しいよ。まだ、退職金が振り込まれていないのよ。お年玉は今まで私も相当な額を親戚から貰っていたんだから、今は自分があげるのは当然だし、あげると喜んでもらえるのは嬉しいからいいけどね。


お年玉をばらまいた後に、またダラダラ本を読んでいたら、ペットホテルから電話が・・・。「猫ちゃんが餌も水も飲まず、殆ど寝ている様子もなく徐々に活気がなくなっているので、できるなら迎えに来い」という内容。マジですか・・・(´□`。) あの猫の事だから、あんな狭いケージに入れられたらストレスでおかしくなるんじゃないかなぁ~ハハハ。くらいな事はちょっと思っていたけど、まさか本当にそうなるとは。6日まで実家にいるつもりだったけど、4日の昼に東京に戻る事にする。



その夜、リビングでだらしなく本を読みつつ、自由な時間を噛み締めていたら父親に今後の事について聞かれた。父は何か問題や気になる事があると、それをすぐにダイレクトに確認したり質問してくる人。私としては父のそういった実直なところが好き。


「仕事辞めてのんびりするのはいいんだよ。ストレス抱えておかしくなるよりはいいよ。で、これからどうするのか決めたのか?」

「う~ん、まだなんにも。このままニートになってもいい?」

「一生お前を養うのは無理だよ。パパはお前達より先に死ぬんだから」

「そうだね~」本を読んでいたから適当な返事。

「○○(とある某所)に今新しい病院ができるのは聞いた?そこなら家からも車で15分くらいで通えるだろ。お前は少しは貯金あるの?無いんだったら車は買ってやるぞ」

私は本の内容が調度面白い所に来ていたので生返事。

「へぇ~、○○ってどこらへんだっけ・・・」

「・・・前に○○○があって、その十字路のおいしいソバ屋があった・・・」

「待って、パパン。車?!買ってくれるの?」

「欲しいのがあるのならいいぞ。でも保険とかは自分で入れよ。家から仕事に行った方が楽だろう。第一お前はなんで東京で働いていたんだ?」

「外の世界が見たくて。でも今は自分探しの旅に出たい感じかな」

「・・・・・・。無理だけはするなよ」


3日の夜に父とはこんな会話をした。もう少しバカな話もしたけど忘れてしまった。もうすぐ還暦を迎えようとしている父に色々と心配かけてしまっているんだなと思うと、ちょっと寂しくなったし悲しくなった。それよりも、ニートになるなどとほざく娘に車を買ってやるなんて言わないでよ。老後の資金に使ってください。それに心配しないでも、両親に何かあったら私は東京での生活を全て捨てて、面倒見てあげるつもりではいるんだからね。ってちゃんと言ってあげれば少しは安心させてあげれたかなぁ。夜眠る時になって少ししんみりした気持ちになった。


夜中近くになって弟が帰宅。明日東京に帰ることを話したら、「帰ってこればいいのに」みたいな事を言われる。本心なのかと軽く思ったけど、一応は可愛い弟。未だに学生やってて何考えているのかはよく分からないけどね。とりあえず、勉強頑張れと餞別に5万円渡す。


なんか、実家の自分の部屋にいると色々と昔の事を思い出す。看護師を目指していた学生時代って、親にかなりお金を使わせていたんだよね。高校卒業してすぐに免許取らせてもらって、車もすぐに買ってもらって、車にかかる維持費は全て親持ち。欲しい物があったりお金が必要になった時には(ウチはバイト禁止だった。こっそりやっていた事もあったけど)、遠慮なく貰って「将来全部出世払いで返すから~」ってのが口癖だったんだよね。それなのに、全く出世なんてせずに、7年9ヶ月勤めた病院は逃げ出すようにして退職してしまったし・・・。親に不甲斐無い娘だと思われているのかな・・・。などと考えながら就寝。