外科病棟で働いてきた日々を思い出すと、本当にいろんなことがあったなと今は楽しく思い返すことが出来る。受け持ちの患者さんの事、辞めていった先輩や後輩の事、先生とのやり取りでムカついた事やちょっと感動した事・・・。長い事同じ病棟で働いてきて、ほんの少しだけ酸いも甘いも噛み分けられるようになったかなと思う。明後日からは全く違った部署で頑張らなくちゃいけないし、ホントに不安で考えると動悸がしてくるよ(´・ω・`)


そもそも、私は初めから外科病棟での勤務を望んだわけではない。今の病院の就職試験を受けたときに、働きたい部署を第4希望まで書かされた。その時の希望はこんな感じ。

1:循環器内科 

2:呼吸器内科

3:消火器内科

4:外科

外科は第4希望だったわけですよ。病院から合格通知が来て、新職員のオリエンテーションの時に初めて外科病棟に配属なったと知ったわけですが、愕然としましたね。絶対に内科系の病棟に行きたいと思っていたのに、よりにもよって外科・・・。はっきり言って全く興味がないのに、なんとなく書いただけだったのに外科に配属なんてありえないと思った。あの時、第4希望に外科と書いた自分を呪ったもの。


学生の時の臨床実習で、外科病棟での実習が5クールあったんですけど、その時の実習病棟で受け持った患者さんがターミナルのだった。急性期実習だったのに、オペ患が少なくて学生の間で患者さんの争奪戦が勃発して大変だったのを覚えている。もともと急性期の実習にはあまり乗り気じゃなかった私は、残った患者さんにしようと思ってのんびり。そしたら4ヶ月くらい前に咽頭癌のオペをして気管切開している耳鼻科の患者さんを受け持つ事になった。

他の実習の仲間は

「明日オペの患者さんだから、早く帰って疾患調べて計画立てなくちゃ」とか

「食道がんのオペして3日目でやっとレスピから離脱したみたい。シークエンス書けるかな。

食道がんのオペの侵襲って…」とか

「明後日オペだからオペ前の処置とか調べないと…」

とか色々言ってるわけ。私はその輪に加われずに、黙って受け持ち患者さんの4か月分のカルテを読んでた。自慢じゃないけど全くその内容も理解できなかったね。オペして4ヶ月経ってる時点で急性期の患者じゃないやん。しかも、メタメタでターミナルなのに行動計画何書けばいいんだ?と一人で悩んでた。


長くなるので割愛しますが、3クールくらいその患者さんを受け持っても、外科病棟の仕事の流れとか、オペを受ける患者さんの経過なんて理解できない。4クール目にやっとラパコレの患者さんが入院してきたので、オペ出しとオペ直後の様子とオペ後1日目の状況を見ることが出来たっけ…。実習での積極性に欠けていた自分が悪いんだけど、あの時にもっとちゃんと実のある実習をしていたら少しは違っていたかも、と就職してから後悔したね。


そんなしょぼい臨床実習しかしていないのに、就職したら思いっきり忙しい外科に配属。ま、何とかなるんじゃないかなと思ったけど、そんなに甘~い世界じゃなかった。もう毎日毎日先輩に怒られて泣いてましたからね。職場に行くと吐き気がしたし、笑顔なんて引きつったのしか作れない。就職してからの半年間はホントに死ぬほど辛かった。仕事が終わってから、毎日勉強したり先生にお願いして教えてもらったり、同期で勉強会を開いたりして、自由な自分の時間なんてほとんど無かったような気がする。今となってはそれもいい思い出だけどね。


10月1日からまた新しい部署で、とにかく頑張ってみるつもり。また毎日泣く事になるかな~。ま、新人の頃と比べて神経も図太くなったから、何とか乗り越えられるとは思うけどね。鬼ナースにイジメの標的にされたら速攻で辞めてやろう。もちろん仕返しとかもしてからね(・∀・)ヒヒヒ