高校の頃の友人が入院したのでお見舞いに行ってきました。
他の病院に行くのって楽しくて仕方がない。なんだか意味もなく病院内をうろついて探検してきました。
外来の待合室や売店、検査科や物の配置なんかを見て面白かった。
やっぱり全然違う雰囲気でこの病院で働いたらどんな感じなのかな~と妄想までする始末。
きっと挙動不審の怪しい面会者だったと思います。
友人は思っていたよりも元気で、NPO(絶飲食)だったのが昨日から食出しとなり、点滴も日中だけの
へパロックになって、順調に経過しているとの事で安心しました。
私が面会に行った時に受け持ちのナースが巡視に来て、面白い事をやらかしてくれました。
友人の腕にへパロックしてあった点滴の側管からガスターをIV(静注)したんですけど、
注入後にヘパ生を流すことなくそのまま三活 にキャップをして戻ろうとするので、
「ヘパリンは流さなくていいんですか?」って聞いてみたら、
「この薬は透明なのでこのままでいいんです!大丈夫です」
ナースは自信満々に言い放ち立ち去っていきました。あ、ありえない・・・。Σ(゚д゚;)
この病院で使用しているガスターには抗凝固作用もあるの??私が知らないだけ??
このまま放置していたら、きっと確実にルートは閉塞。それで再度サーフローの刺し直し。
友人のためにコールを押してナースを呼ぶと、さっきとは違うナースが来たので状況を説明。
私「さっきナースがIVしたんですけど、ヘパフラッシュしないで戻っちゃったんです。
透明な薬だからいらないって言ってました。」
Ns「す、すみません。すぐ持ってきますね。も、もしかして看護師さん・・・ですか・・・(_ _。)」
私「ハハハ。へパロックの必要がないっていう説明が斬新で面白かったので私的にはありでしたけど。」
Ns「本当にすみません・・・。ちょっと色々問題ある新人で・・・」と、2人でタメ息交じりに話をしました。
イタイ新人はウチにもいるので、その気持ちは良くわかるよ。
ヘパリン生食は、カテーテルを留置したまま点滴を中断するときに、点滴チューブやカテーテルの中を満たし血液凝固を防止する薬剤です。私の働いている病院ではテルモのヘパフラッシュ を使用しています。
色々と文献を読んでみると、わざわざヘパリン生食を使用しなくても、普通の生食できちんとした手技で陽圧フラッシュすればカテーテルが閉塞する問題は少ないそうなんですけどね。
透明な薬をIVしたから全然平気!って堂々と言えるナースもある意味すごい。面白かったけどね。
この病院で使われていた三活(三方活栓)も微妙。感染の温床になるからと、
ウチの病院では5年位前に全面廃止されて、一部の処置やオペ室以外では基本的に使用しない。
色々と考えさせられた1日。違う病院に行くのはやっぱり楽しい。