子どもが学校に行きたくないと言い出したら、親としてどう接すればいいのか悩みます。
不登校は決して珍しいことではなく、多くの家庭で起こりうる問題です。
特に、子育てをしている30~50歳の親御さんにとっては、「どうすれば子どもを学校に戻せるのか?」と焦る気持ちがあるかもしれません。
でも、まずは子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。
まずは「原因探し」よりも「気持ちを聴く」
不登校の原因はさまざまですが、子ども自身が明確に理由を説明できないこともあります。
いじめや勉強の悩み、先生やクラスメイトとの関係など、親はつい原因を特定しようとしがちですが、まずは「学校に行きたくない」と感じる子どもの気持ちを受け止めることが重要です。
「どうしたの?」よりも「つらかったね」と共感する姿勢を持つことで、子どもが安心して気持ちを話せるようになります。
無理に学校へ行かせようとしない
「学校に行くのが当たり前」「行かないと将来困る」と思うのは当然ですが、無理に登校を促すと、子どもはさらに追い詰められてしまいます。
不登校には心のエネルギーが低下している状態が多いため、まずは心の回復を優先することが大切です。
焦らず、家庭を安心できる居場所にしてあげましょう。
日常生活を整える
不登校が続くと、昼夜逆転やゲーム漬けになることもありますが、過度に厳しくするのではなく、少しずつ生活リズムを整えていくことが大事です。
「朝は親と一緒に朝食を食べる」「夜はゆっくり話をする」など、できることから始めることで、生活の土台が整っていきます。
親も無理をしない
不登校の子どもを支えることは、親にとっても大きな負担になります。
親自身が「どうしても登校させなきゃ」と思い詰めてしまうと、家庭全体が重たい空気になってしまいます。
時にはカウンセラーや学校のスクールカウンセラー、親のサポート団体を頼ることも大切です。
親が安心できる環境を作ることで、子どもも安心できるのです。
最後に
不登校の子どもに対して、親ができることは「まずは気持ちを受け止める」「無理に登校させない」「日常生活を整える」「親自身も無理をしない」こと。
焦る気持ちはあるかもしれませんが、子どものペースに合わせて少しずつ進んでいくことで、解決の糸口が見えてくるはずです。
親が寄り添うことで、子どもは「自分はひとりじゃない」と感じ、前に進む力を蓄えていくでしょう。