最近、スマートフォンやタブレットの長時間使用により、「急性内斜視」と呼ばれる目の症状が子どもたちに増えていると報告されています。
片方の目が内側を向いてしまい、物が二重に見えたりする病気で、原因は不明とされています。
スマートフォンなどの普及に伴い、特に中高生に多く見られ、急増の背景にはスマートフォンやデジタルデバイスの普及があると指摘されています。
1 急性内斜視の症状と原因
急性内斜視になると、片方の目が内側を向いてしまい、物が二重に見えたりする病気で、原因は不明とされています。
デジタルデバイスの画面を長時間近距離で見ることが影響していると考えられています。
2 改善のための対策と限界
実際の調査では、デバイスの使用時間を制限しても、すぐに症状が改善しないケースが多いことがわかっています。
例えば、スマートフォンの使用を1日1〜2時間以下に減らそうと試みても、改善しなかった患者が6割近くに上りました。
これらのことから、時間を減らすだけでなく、日常からデバイスの使い方について家族でまとめて、定期的に目を休める工夫が必要です。
3 スマホから子どもの目を守るためのポイント
子どもの健康な目を守るため、使用時間のルールを決めましょう。
小学生以下は1日1時間未満、中高生も原則2時間以下を目安に、決めた時間に使用を制限しましょう。
4 最後に
専門家は、「中高生はスマホを使う時間が増える年代だ。症状が改善した人たちは使用時間を平均で以前の半分ほどに減らしていたが、時間を減らしても改善しない人は多く、目の向きを戻す手術などが必要になる。使い始める前から適切な使用を考えるとともに、気になる症状があれば眼科を受診してほしい」と話しています。
子どもの健康な目を守るために、スマホの使用時間について、家族で話し合ってみることが大切です。