こんばんは!
しばらく小説漬けだったので、今日は「日本の育児書といえばこれ!」と言えそうなベストセラー、児童精神科医の佐々木正美『子どもへのまなざし』(福音館書店)を読みました。
 
 
これまでさまざまな本を読んできたつもりではありましたが、“育児書”の分野に手を出したのははじめてです(そりゃそうだ)。


やっぱりここは「基本」「定番」なものから手を出して、そこからいろいろな本を手にとってみよう!と思い、「THE育児書」といえそうな本書を手に取りました。
 
 
刊行されたのは1998年。
発売から20年以上経っても多くの親たちに読み継がれるベストセラー育児書です。
 
 
20年も経てば、母親の立場も育児の環境もがらりと変わっているはず。
本書の内容についていけないんじゃないか?と不安を覚えましたが、時代を感じたのは言い回しの古さくらいで(「保母さん」とか)とくに引っかかるところはありませんでした。


それは本書が「育児に対する心構え」を説いた一冊であったからです。
 
 
本書は育児のなかでも「乳幼児期」の育児がとくに大切であること、乳幼児期の親や保護者の子どもへの接し方が適切であれば、その後は順調に育つということを強く伝えています。
 
 
佐々木先生は乳幼児期の育児を建物の「基礎工事」とたとえています。


乳幼児期は人格の基礎をつくりあげる時期で、基礎工事と同じようにやり直しはきかないこと、後付けで家具や外装(子どもで言うと習い事など)を整えても基礎がグラグラでは意味がないし、後のメンテナンスに非常に手がかかってしまう・・とおっしゃっていて、「やり直しがきかない」ということに育児の重みを感じました・・。
 
 
そして子どもがスクスクと育つためには、子ども自身がありのままでいられることがとても重要だといいます。
必ずそばに誰かがいてくれる、不安のない世界が確保されているからこそ子どもは自分の力をより伸ばそう!と思えるようになり、成長や発達、そして精神の自立へとつながっていくのです。
 
 
子どもがありのままでいられるというのは、子どもが安心して自分の要求を伝えられることです。
この時期に「子どもの要求や期待に、できるだけ十分にこたえてあげること」が親の使命で、過保護なくらいにかまってあげるのがちょうど良いそう。


過保護で良いの!?と驚きましたが、佐々木先生によると「要求されるままに抱っこしつづけたからといって歩かない子はいない」そう。
子どもの要求を十分に満たしてあげて、子どもが安心してのびのび成長できる環境をつくってあげることが何より大切なのだそうです。
そうなんだ・・
 
 
もちろん、子どもをのびのび育てるためには、親自身が安定している・不安にかられていないことも同じく大切です。


ひとりで不安を抱えず、パートナーや家族と満足なコミュニケーションがとれているか、そばに頼れる人がいるか・・
子どもは親の不安をつぶさに察知してやりたいことを思い切りやれなくなり、親も余裕がなければ子どもに満足にかまってあげることはできません。


子どもを満足させるために、親自身がゆとりを持てる環境をまず整えることの重要性をおっしゃっていて、以前ブログでわたしが宣言したことは間違っていなかったんだ!と思えて少しホッとしました。
 
 
本書によると、妊娠中のストレスは胎児に伝わってしまい、少なからず影響があるのだそう・・
妊娠中からゆとりを意識していることが大切だと知り、これまで以上に人を頼ろう、夫に甘えようと決意しました!笑
 
 
そのほか、本書では幼児期のしつけについて、子ども同士・友達同士の遊びの重要性、学童期・思春期の子どもについてなど、子どもの成長過程に沿った親の子どもへの接し方や心がまえについて書かれています。
乳幼児期だけでなく、子どもが成長するごとに読み返していきたい金言がたくさん詰まっていました^ ^
 
 
本書を読んで感じたのは、あたりまえですが人間はひとりでは生きられない、ということと人間はまわりの人間からとても強く影響を受ける、ということです。


子どもは親の手を借りて少しずつ成長していきますが、大人になってからも人間はたくさんの人の手を借り、助け合いながら生きているんですよね。
 
 
コロナ禍で家族以外の人と接する機会がぐんと減ってしまいましたが、これから不安なことがあってもひとりで抱えず、子どもの見本となるように人に頼り、頼られたりしながら生きていきたいと強く思いました。
 
 
そして母がわたしにしてくれたように、愛情をたっぷり注いであげたいなと、さらに強く思いました。
 
 
本書は書店で並ぶ単行本よりもひとまわり大きいサイズ感で、300ページ以上となかなかのボリュームです。
ですが佐々木先生の言葉遣いがやさしく、「ぐりとぐら」の絵を手掛けた山脇百合子さんの挿絵が各所にちりばめられていて、あたたかい気持ちになりながらゆっくりじっくり読み込むことができました。


素敵な一冊でした。
 
 
 
↑全3巻なので、出産前にコンプリートしたいです・・!!
 
 
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