わたしは言いたいことがある。
大多数の日本人男性に。
 
「俺、洋服にあんまり興味ないんだよね~」と言って、ファッションをおろそかにしている日本人男性に。
 
こないだ池袋駅前で待ち合わせがてら人間ウォッチングをした。
「すてきな男の人はいないかしらん」という下心丸出しで。
だって、池袋駅の周辺には東武・西武百貨店があり、ルミネ・パルコ・マルイと大型ファッションビルが軒を連ねているのだ。
こうした「デパート」に行くのにバスで2時間半かけていた北海道出身のわたしからすると、池袋は「老若男女がおしゃれにならざるを得ない」スーパーおしゃれな街なのだ。
大都会のトーキョーだもの、そりゃもう超絶イケメンが池袋に遊びに来てるはず! とワクワクしながら人を見ていた。
 
それなのに、わたしは別のところに目が行った。
男の人はみんな、同じような服を着てるのだ。

休日だったのでスーツは少ないけれど、ほとんどの男の人がシャツにチノパン。たぶんユニクロ。
わたしも全身ユニクロの時はあるけれど……それでも、だれかと被るのが気になって小物でひとくせつけたり着崩したりして工夫はしているつもりだ。
工夫が面倒なのか、こういう人は知らない人と「うっかり双子コーデ」になっていることが多いのだ。
 
知り合いでうっかり双子コーデの人と駅で遭遇し、照れながらこう言った人がいた。
「見た目なんてどうでもいいよ。人間、中身が大事だから」
確かに自分の得意なこと・やりたいこと・秀でていることを突き詰めることは大事だけれど。
…でも、やっぱり街で知らない人とうっかり双子コーデって恥ずかしくない?
 
さて、思い当たるふしがある人は、どれくらいいるのだろう。
そんな人たちに、ぜひ知ってほしい人がいる。

「すべての日本人男性をおしゃれにします!」
『幸服論』の著者であり、ファッションバイヤーのMBさんは本書のなかでこう言った。
MBさんは男性ファッション誌や「SPA!」など週刊誌で最近よく目にする人だ。
わたしはMBさんが監修したマンガ『服を着るならこんなふうに』を読んでハマり、新刊の著書を手に取った。
 
MBさんは自身が提唱するおしゃれの方程式「MBメソッド」にのっとれば、誰でもおしゃれになる!という。
しかもその方程式は簡単で、揃える服もユニクロやGUの服で十分。うっかり双子コーデにならないためのMBメソッドなのである。

『幸服論』は「MBメソッド」によっておしゃれを体得し、自分に自信をつけて人生をより良くしていこう!というおしゃれスパイラルを提唱した自己啓発本だ。

自己啓発本って、読むと納得するけれど、さて実践しよう! と思うとなかなか難しい。
けれど「ファッション」なら服を買うだけ・着るだけでできる。今やユニクロやGUは全国各地にある。
 
読みながらMBメソッドの簡単さに驚き、すぐに知り合いに実践したくなった。けれどこの本のキモは「自分で服を選ぶ」ことにあり、他者が選んだものではおしゃれを体得することにならない。
知り合いのカバンにこの本をこっそり忍ばせようか……とひそかに思いながら、世の男性よりもおしゃれ意識が高いと思っていたわたしにも学ぶところが多くあり、自己啓発本としてすごくためになる一冊だった。

「人は見た目じゃないから」と言っておしゃれを敬遠している人、イケてる人間になんてなれないもんと思っている人、人生もっと良くしたいと思っている人にぜひおすすめしたい。

みんな、もっとおしゃれしよう!!!
(私信がこもった叫びです)
 
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