信濃諏訪を訪ねて その31「諏訪の神器と銅鐸との共通点」
守矢神長官資料館の展示で、御贄柱(おんにえはしら)に取り付けられていたものが気になりました。
実は、1時間前に諏訪大社上社本宮の神宝館を見学した時、宝鈴の「サナギの鈴」が展示してあったものが資料館にもあったからです。
資料館のサナギの鈴は複製で、カバーが掛けられていました。
【サナギの鈴】
造りはとても単純なもので、鉄板を筒型に巻いて、その中に舌(ぜつ)と呼ばれるものをぶら下げます。
この舌が筒型部分に当たると音が出ます。
この鈴は音こそ出ますが楽器ではなく、立派な神器です。
諏訪大社上社前宮の御頭祭で御贄柱の先にサナギの鈴を結びつけ、おこうと呼ばれる神童役が信濃の国中を持って回ります。
祭祀の最中に、鉄鐸を鳴らしたようです。
つまり、サナギの鈴をご神体とする祭祀があちこちで行われたのです。
『古語拾遺(こごしゅうい)』という書物を見ると、「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)に鉄鐸を作らせた」とあります。
そして鉄鐸は「佐奈伎(さなぎ)」と訓むように!と、注釈が付いています。
このことから、鉄鐸は「てったく」と訓んではならず、「さなぎ」と訓むのが正しいようです。
「銅鐸」は昔から「どうたく」なのではなく、別の訓み方があったかも知れませんね。
つづく
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