新潟市で小学二年生の女の子が殺害された事件で、
23歳の容疑者小林遼が逮捕されたわけですが、こんな供述をしていると聞きました。

女児の遺体を遺棄した男の供述
「事故でパニックになり首絞めた」

2018年5月15日 11時45分


新潟市で小学2年生の女の子の遺体を遺棄したなどの疑いで男(23)が逮捕された事件で、男が「車の事故で女の子にぶつかりパニックになって首を絞めた」などと供述していることがわかった。一方で男の車の不審な動きも確認されていて、捜査本部は、15日から本格的に取り調べている。


逮捕された男が、事件の経緯について「計画的ではなかった」という趣旨の供述をしていることが明らかになった。

新潟市西区の会社員・小林遼容疑者(23)は、今月7日夜、近くに住む小学2年生・大桃珠生さんの遺体を線路に遺棄し、列車にひかせて損壊させた疑いが持たれている。小林容疑者はいずれの容疑も認めている。

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調べに対し、小林容疑者は「車の事故で女の子にぶつかってしまった。女の子が泣いていたのでパニックになり、首を絞めて車に乗せたなどと話していることが捜査関係者への取材で新たにわかった。

一方で、大桃さんが行方不明になった当時、小林容疑者の車が現場周辺を行き来するなど不審な動きも確認されている。

小林容疑者は15日午後、身柄を検察に送られる予定で、捜査本部は供述の裏付けを慎重に進めるとともに、大桃さんの殺害についても追及している。

引用元:http://news.livedoor.com/article/detail/14716451/


クルマで女の子にぶつかり、
パニックになって首を絞めたそうです。



……パニックになって首を絞めますか?

アホか。
ふざけるのも大概にしろと言いたいです。

本当にパニックになったのなら、怖くなってそのまま逃げてしまったり、
そのままクルマに乗せて病院にまで連れて行ったり、
その場で誰かに助けを求めたりするもんじゃないでしょうか?

パニックなんだから想定できない行動を取る精神状態なんだとは思いますが、
それでも首を絞めるということは相手は死ぬということが容易に想像がつくわけで、
いくらなんでもそんな行動を取ることは考えられないと思います。


……まぁ、苦し紛れの言い訳なのはわかりますけどね。
最初の供述はありえないような嘘をつくという殺人事件は過去にも腐るほどありましたし。

これも捜査が進むほどに嘘を通すことができなくなって、
少しずつ真実が語られていくという展開が多いわけですが。


……ぼく、思うんですよ。

こういう嘘というのは、
確実に「少しでも刑を軽く済ませたい」という心理から来てるはずです。
この「パニックになって首を絞めた」という供述についても計画的か突発的か、
ということに焦点を絞って捜査をしていくというように報道されてました。



……そう。

有名すぎてもはや誰もがご存知だと思いますが、殺人って
突発的に殺してしまった場合よりも計画的に殺したほうが量刑は重くなるんです。

なんですかね、一瞬カッとなって殺してしまったのは
「しかたない」とでも言うんですかね?
人生のセカンドスタートが切りやすいように少し罪を軽くしてくれるんですか?



ふざけんなと。



殺されてしまった命は返ってこないんですよ。
遺族からしてみれば、
突発的に殺されたのか計画的に殺されたのか
なんてなんにも関係ない
んですよ。

「殺された」という事実だけです。

なのに、なんでその「殺し方」で罪の重さが変わるのか?

ぼくにはさっぱり理解ができませんね。


こんなおかしな制度があるから、捜査の障害になるがまかり通ってしまうんですよ。

「突発的でも計画的でも量刑は変わらないから正直に話せ。
 その方が心象が良くなって量刑も少しはマシになりやすいぞ」

と言われたら、ハナっから諦めて正直に話しませんかね?


……ま、そんな簡単なものでないことはわかってますし
そんなに大きく量刑の判断基準を変えることができないこともわかってますけどね。

でもこれに限らず裁判の量刑はおかしいと感じるものが多々ありますからね。
時代に対応できなくなってる面もありますし、一度いろんな角度から全面的に量刑を見直して
より被害者感情に沿った「新基準」に移行してほしいものです。

もちろん、被害者のプライバシーを侵害しまくるマスコミへの
罰則も含めて見直してほしいですけどね。