〜検査結果が出た日③の続き〜
夕方、私の実家から荷物を持って、
自宅へ出産後初めて家族4人で帰宅しました。
ずっと帰りたかった我が家

4人で帰りたいと思い続けていて、
【まだまだ帰れそうにないな】
【みんなで帰れるのはいつになるだろう】
と思っていたので、
抗がん剤治療の入院まで2週間もないけれど、
突然帰るチャンスができて
今もその時の"嬉しかった気持ち"を
思い出せるほど嬉しかったです

この時産後1ヶ月と2週間ほど。
体も痛いところはなく、
不自由なところはなく、自由に動かすこともできました。
ただ、腫瘍のせいなのか、産後だからなのか
疲れやすかったのでバリバリ子供二人を連れて一人でどこへでも行ける!
という事はなく、主に家の中で子供達の2人のお世話と家事をして過ごしました。
子供二人を連れて買い物には体力的に倒れたりしたら怖いので←心配症なので行かなかったけれど、本当はできる体力があったのかも(笑)
買い物や外出は私一人で子供2人を連れて出かける事はしませんでした。
買い物は主人が休みの日に家族全員でまとめて買いに出かけました

おでかけも1度みんなで大きな公園へ遊びに行きました

2週間もなかったし、特別どこかへ出かけるわけでもなかったのですが、私にとって家族がどれだけ大切なものかわかったとても濃い時間でした。
家族4人で過ごせるのが限られた時間とわかっていたら
こんなにも毎日を丁寧に、大事に生きられるのですね。
あまりにも普通の日常すぎて、何の不自由もない体なので
夜寝る時に
【わたしが癌なんて夢なんじゃないか?だってこんなにピンピンして普通に生活している。
明日起きたら今までの出来事は夢で、息子を保育園に連れて行ったりこのまま、普通の日々が始まるんじゃないか】
そんな風に思ったりしました。
でも朝起きると自宅の中はどこか物が少なく、
ガラーンとしていて、
抗がん剤治療後、退院してからも一旦私の実家にお世話になるつもりだったので、
私の服や子供達の服、赤ちゃんグッズなど実家に置いてきた物が多く、臨時で必要最低限の物だけ持って帰ってきていたので自宅の部屋の中はどこか寂しげでした。
それが非日常的で、
あ、やっぱり"普通の日常"ではなくて、
私は病気で"一時的に今帰ってこれてるだけ"なんや。
という風に現実を思い知らされるようでした。
この時本当に自分が抗がん剤治療を受けないと死ぬような病気にかかっていると信じられないくらい何も症状が感じられなかったです。