オリンピックが終わったらしい。
僕はもともと、スポーツを見るのは好きだ。
だから、変なゴタゴタがなくすんなり開催されていれば、たぶん普通に楽しんでいただろうけどな。
でも今回は、、、開催に漕ぎ着けるまで、ホント、笑っちゃうほどさまざまなゴタゴタが相次いだ。
コロナとの絡みでいえば、この時期に東京で開催するのが妥当か、という議論まであった(そりゃ、あって当然だわな)。
まあ、、そういった議論やゴタゴタについては、今更何も言わないけど、、、
そういうなんか面倒な感じの経緯があったせいで、、、開催前の僕は、素直にオリンピックを楽しめない、あるいはむしろ意地でも楽しみたくない、という心境だった。
で、、実際、1週間ぐらいは、1秒も見てなかったのよ。笑
1週間ぐらい経った時、、
たまたまリビングのテレビがついてて、陸上のトラック長距離種目が映ってた。
チラッと横目で見たら、、、
走ってる選手の姿が目に飛び込んできて、、
いきなり心を鷲掴みにされた。
特にアフリカ系の選手で顕著なんだけど、、走る時の、肉体が弾むような独特のリズム感。サバンナの獣たちと見紛うような全身のしなやかな動き。(トレーニングで作り上げた先進国の選手たちの動きとは全く違う)
そして最終周回に入った時のギアチェンジ。それまでの淡々とした動きが一変して、いきなり短距離ダッシュのような躍動が始まる。なんなんだこのスピード感は。
気がついたら、テレビの前でうおー〜ー!とか声が漏れてた。笑
それをきっかけに、、、、見ようかな、うん、見よう、っていう気分に切り替わってきたのね。
僕はスポーツを見るとき、どちらかというと、勝ち負けよりも、肉体の躍動そのものに目がいく。
いやもちろん日本を応援する気持ちはあるけど。
それ以上に、、一流アスリートの超人的な肉体から繰り出されるパフォーマンスを見ると、それだけで心が沸きたつ。
例えばバスケットやサッカーで、一瞬で相手を置き去りにするフェイントやターンの動き。
格闘技などで、間合いや呼吸を図っているときの、目に見えない駆け引き、緊迫感。
今回採用されたフリークライミングなんかは、肉体観察の宝庫だった。見ているこっちも、テレビの前でつい、腰を一緒にぐいってやったりしながら、のめり込んでいた。
そうだよな、スポーツってやっぱりすごいよなーー人間の体はすごいんだなーー
、、、なんて思いつつ、その最高峰の祭典であるはずのオリンピックという場が、いろんなくだらない事情の中でこんなに魅力を削がれた姿になってしまっていることに対しては、、相変わらず不愉快な思いを抱いていた。
だから、、閉会式は1秒も見てない。あれは肉体の躍動じゃないからね。そういうのは、見る気もしなかった。
といったところで。
オチも何もありませんが、今日はここで終わりです。読んでくれた方、ありがとう。