昨日は、ナズルワンで毎月恒例の、からくり道場。

 

テーマは、「心と身体のバランスをとる」

 


 

今回は、なずさんにお願いして、「前説」をやらせてもらった。

 

 

からくり道場は、心理カウンセラーひらいなずさんが主宰する、月一のセミナー。なずさんの元で心の仕組みを学んだり、カウンセラーとして活動している人が集まる場所だ。

 

 

そこでぜひ、カラダメソッドの「ヒモトレ」をお伝えしたかったので。

 

 

最初は5〜10分ぐらいって言ってたんだけど、なずさんが「時間気にしないで、好きなだけやっていいよー」って言ってくれたので、、

 

最終的には30分ぐらい、やらせてもらった。
 

 

 

 

 

 

ヒモトレは、体を整えるメソッド。

 

体と心は繋がっているから、体を整えることか、心を整えることにも通じている。



ただね、、

 

 

この、「体を整える」っていう言葉をどう捉えるか、ってところが、案外、奥が深くて。
 

 

 

健康雑誌なんかには、よく「体のゆがみを取る」というお話が出てくる。

 

体の左右差など、バランスが崩れた状態(ゆがみ)を解消して、健康体を取り戻そう、っていう狙いだ。

 

現象としては確かにそういうこともある、、のだけれど、、そこには一つ落とし穴があると、僕は思っている。

 

 

 

バランスが取れた教科書のような体が「正解」で、アンバランスにゆがんだ体は「不正解」という、正悪二元論的な身体観を抱きやすい、という落とし穴だ。

 

 

 

頭の中に「正解」「不正解」という構図が入ったとき、人のココロにはどうしても、不正解を否定して、正解をゲットしたい、という心理が湧いてくる。

 

すると、「ゆがんでいる体は間違いだから、矯正しなくては」という気持ちが出てくる。

あるいは、自分の中のアンバランスさに蓋をして、どこか目につかないところに隠したい、というような気持ちにいたることもある。

 

要は、今の、「ありのままの自分」を、認められなくなるわけだ。

 


ありのままを受け入れられず、そこに蓋をして、「正解」とされる状態だけを追い求めると、、、

 

 

仮に、一時的に、正解っぽい状態が実現されたとしても、、

 

 

最終的には、蓋をした矛盾がより強烈に表にでてきて、かえってややこしい状態になったりする。

 

 

どこかが痛み出すとか。心の方がギスギスしてくるとか。



あるいは、当初は体バランスを整える方法として機能していたものが、なぜか効かなくなっていったりも、する。



不思議なものだ。

 

 

 

 

この辺は、心の話に置き換えて説明すると、わかりやすいかもしれない。

 

 

 


心の中に、何らかのアンバランスな要素、いわゆるトラウマ的なものを抱えているとしよう。

 

 

まあ例えば、何らかの経緯があって、お母さんのことが大っ嫌いだ、とかね。

 

 

だけど、、子供の頃、そんな感情を表に出すことができなくて、表面的には「いい子」で育って、大人になって、、、

 

 

そしていま、人間関係とか、恋愛がうまくいかなくて悩んでいる、と。

 

 

どうして私、こんななんだろう、、、っていうところの、こころのあり方の根っこをひもといていこうと思ったら、、

 

 

どこかの時点で、「私、お母さんのこと、大っ嫌いなんだわ」っていう心の中の闇を、自分で受け入れないといけない。

 

 

その感情に対して、「いい子でいなきゃ」っていう「正解」をかざして、蓋をしてきたから、、

 

 

その矛盾が、今の私の心のあり方を、おかしくしてしまっている。

 

 

ということを、自分で、受け入れないと、前に進めない。

 

 

 

 

この辺の感じが、実は、体の事情ともよく似ている。

 


 


ゆがみ=「間違い」、ゆがみ取り=「正解」、という発想一辺倒で、体に良さげなことをやっていると、、

 

思わぬ形で、足をすくわれたりする。


※健康志向がとても強い人、今風にいうなら「意識高い系の人」なんかが、割とそんな落とし穴にはまりやすいような気がする


※あと、おそらく真面目で練習熱心なスポーツ青少年なんかも危なそう。

 

 

 


、、、と、話はずいぶん横道に逸れてしまったが、、、


ヒモトレって、体にひもを巻くだけで、凝りや痛みが取れたり、動きが良くなったりする便利な方法だけに、

 


ついつい、この「正解の体になる」的な発想に行きやすいんだよね。

 

 

 

ヒモトレの本質は、「痛みが取れる」的な実利の部分じゃなくて、、

 

 

 

自分のなかの「アンバランスさ」とか、アンバランスを作り出す根っこにある何らかの「クセ」とか、そういうものを浮かび上がらせる部分にある、と、僕は思っている。

 

 

 

でも、、そういう側面は、ちょっと意識してそこに目を向けないと、スーッと流れていってしまう。

 

 

そして、「肩こりが取れた」とか「腕の動きがスムーズになった」といった、わかりやすい実利の印象だけが残る。。ということになりがち。

 

 

まあ、それじゃダメ、ってわけじゃないんだけど。

 

 

そればっかりに終始していると、その実利の効果は、だんだん薄れてしまうんだよね、経験的には。

 


すると、、「ヒモトレ? まあ、大したことないよね」みたいな位置付けになっちゃう。

 

もったいない。

 

 

 

やっぱり、「アンバランスな自分」ときっちり向き合う段取りが、どこかで必要。

 

 

 

 

で、、、昨日のヒモトレセミナー(前説)は、時間が短かったこともあって、そのあたりはそんなに深入りできなかったんだけど、、、

 

 

そのあと、なずさん、ちかさん、しゅうくんの3人による「心と身体のバランス」のお話が、ちゃんとその辺りを拾ってくれたので、最終的にはとてもいい感じにまとまった。

 

 

またぜひ、やりたいです。