朝起きると、猫のお気に入りのかごを開けた障子の敷居にのせ、かごから窓が見えるようにします。その瞬間、目に入るのが障子の敷居にたまった砂のような、ほこり。春の風が強く吹くようになると、花粉やほこりや黄砂がわずかずつでも家の中にも入ってきて、窓辺の障子の敷居にたまります。寝ぼけまなこでも、これを見過ごせない性格。というか、私だって気づかなかったふりをしたい。でも、ためるとかえってめんどうになる自分を知っているから、この程度のときにひと拭きするのが、もうくせになっています。

雑巾を絞って、終わったら洗って絞って、はめんどうなので、クイックルワイパーリフィルです。

 

     

 

やっている人は多いと思いますが、通常なら最後まで使われることのない本体の上側に回る、留め具に泊め付ける部分を利用。これでなでるとほこりをよくキャッチしてくれます。取りに行くのがめんどうなので、ほぼ各部屋にリフィルを置いてあります。置いてあるから、埃があるか無しかのときにも、寝ぼけまなこでも、さっとなでることができます。

掃除はめんどうです。でもやったほうがいいと思っています。そして、子どもの頃は苦手だった掃除が、あまりのコンプレックスから、きれい好きになれました。

そして、めんどうくささを減らすには、やはり「キープ」かな、と思うのです。

 

このほこりを撫でるためのリフィル。なんという名称かわからない、この部位、もちろん表裏使います。この部位が汚れると、いよいよ床掃除用、本来の使い方に回ります。

そしてこの部位が汚れたリフィルがあると、床掃除もなぜか取りかかりやすくなります。本当ですよ。

 

それにしても、春が早い。早すぎて気持ちがついていけない感じです。

桜が散って、様々な樹木が芽吹き、ちりちりと小さく優しい緑がぐんぐん育って美しい若葉になっていく……この4月の中頃から5月は、気持ちがざわつき、一種の物思いにふけったもの。たぶん、生物としてきらきらと美しいときがあまりに早く過ぎていくからだと思う。

でも、今年はそんな思いを抱く間がない。桜も、早咲きから八重や枝垂れまで一気に花開き、まだ今日は4月の初日なのに、緑も青々としてきました。

雑木林風の庭のアオダモも、いつもより早く白い花をいっぱいにつけています。しゃくなげももう咲いてしまいました。