昨年は海外で単身赴任だった夫が、今年の庭の手入れはおまかせください、と言っていたのに。平日は仕事だから週末に雨に降られればなかなかチャンスがないのもよくわかるけれど。リモートも増えて夕方早めに仕事から離れられた日は、帰宅時間がない分、ちょこっと庭仕事に当てればいいのに、と育ちに育って「密」ってしまった紫蘇を見て思ったりする。
この「ちょこっと」こそが、日々の家事には欠かせないと思うから。今日もクイックルワイパーリフィルを下ろす前の「ちょこっと」拭き。床をワイプする面ではなく、本体のくぼみにはめる部分がもったいない。そう思う人も多いはずで、みなさま、どのように利用しているのかしら。私の場合は、まずは動機づけに利用しています。シートのうちの床を拭く面と同じだけの面積が使われずに指名を終えるなんて、という思いが頭をよぎったら、じゃあ、ほこりを「ちょこっと」はらってしまおうかな、という気にもなるもの。リフィルを袋から出すと、床を拭かない面が表になってたたまれているので、本体にセットする前に、そのままほこりがたまりそうな所をさっと撫でます。拭くというより撫でる。撫でるとうっすら汚れるくらいのうちにほこりを取ることで、勝ち誇った気分になるという、ためない掃除。攻めの掃除。
地面に平行な部分には毎日ほこりが積もる!どんなに面積が小さくても。
廊下の照明の上とか長押や鴨居。玄関のチャイム……2階はちょっと高い所にあります。お風呂場の鴨居の上や窓の桟、棚の上も。今のうちにはないけれど、カーテンボックスの上なども、さっと撫でて済むくらいほこりをためないようにしたい。
↑ 巾木というらしい、このわずかなでっぱりの上は床のほこりも引き受けてしまう場所。今日はここもさっと撫でておく。別のやり方をする日もあるんだけど。
↑ 腰壁の上のほんのわずかなでっぱりもすいっとひと撫で。下のほうにある四角いものは、猫ドアです。廊下から寝室に入れるようになっています。冷暖房時は戸を閉めたいので作りましたが、猫たちは寝室の戸を開け閉め、いえ閉めはしない、開けて出入りしています![]()
↑ 階段には木の桟があるので、縦に並んだ桟の間も1週間から10日に一度、撫でることにして……今日もリフィルがうっすら黒ずんだくらい。よかった。へっへっへ、とこんなことでも勝ち誇った気分になれますね。
ウェットティッシュを使った掃除のときは、1枚が乾く前に急いで拭く。乾いたり拭く面がなくなったら、ひとまず終わりにするけれど、この掃除は始めると長くなることもあるので、15分1本勝負ということにします。「ちょこっと」でやめておかないと、次にやりたくなくなったり、まとまった時間がないから、とやらない言い訳にしてしまうからね。
この程度の汚れで、ひとまず、ほっ。今週はこれでよし。
15分だけと、終わりを決めてとりかかるのが「ちょこっと」掃除のこつよね、なんて思いがら、15分なら今やれるな、と自分を動かす。撫でる掃除と床にクイックルワイパーをかけ終わるまでをセットにして15分1本勝負にすることも。15分以内にできることだけをやる。ためない掃除ならそれも可能です。でもちょこっと掃除の問題点は、終わりがあって、実はないところかも。
先週末、夫が朝食の食器を洗ってくれたときに「ねぇこのキッチンばさみ、汚れが落ちてないよ」とわざわざ見せに来たときに、ぷちっと切れてしまいました。家事はちょこっとの連続です。だからキッチンばさみは、またすぐ使うと思ったから、さっと洗って洗いかごに入れてあった。引き出しの中にしまうときはきれいにするけど、またすぐ使うとわかっていたら、洗い方をさぼるときもあるし、その「抜け」は必要。家事は点ではなくて、流れているものだから。だからこそ、心底気が抜けることはないのも家事。照明も家具も長押も鴨井が「そろそろほこりがたまってきたよ」とそれぞれが訴えているような気分になることもある。だから、些細なキッチンばさみの汚れを指摘されただけのことから、このあたりの家事の実情をお説教して、わかってないなぁとダメだしをするまでに発展!夫はしばしばこういう指摘をするタイプなので、つもりに積もった歴史も背景にはありますが。
がががーと家事を一気に完璧に終わらせて、あとはくつろぐゆとりがあれば、キッチンばさみの汚れを指摘されることもないし、指摘されても切れないかもしれない?いやいや、そんなこと、家事においては不可能ですよね。「ちょこっと」で済む程度で先回りすることをくり返す、これが今のところ思いつく最高の知恵なんです。特に掃除は。
ころころとクイックルワイパーは、すぐ使える場所にひっかけることにしました。この金具、本来は何のためかしら。雑貨屋で見つけて「これだ」と購入。百均のフックは、S字の片側の開き具合を少し閉めて金具にかけたら、フックごとはずれてしまうこともなくなりました。









