ココロノササエ(ク)
<ココロノササエ>
ここ数ヶ月の間に、立て続けに身内二人がガンだとわかり、それぞれ手術を受けました。
一人は49歳になる従妹で卵巣ガン、もう一人は60歳になるやはり従弟で舌ガンだというのです。子どもの頃から親しく遊んだ間柄なので、私にとってもかなりの衝撃でした。
こういう時、どうしたらよいものか?私にできることは何か?と自問しました。
金銭的な援助には限度がありますし、日常的な手助けも、離れて暮らすと思うようにはできません。
何より真っ先に考えたのは、長時間に及ぶ手術と、その後のしんどい抗がん剤治療に耐えなければならない当人の気持ちでした。
昨年の震災以降、『心のささえ』だの、『絆』だのとよく言われていますが、”言うは易く、行うは難し” です。
どうすることが『ココロノササエ』になるのか、皆さんはどう思われますか?
私が手探りで思い至ったのは、”自分ひとりではないよ。私をはじめみんなが付いているよ。”と伝えることでした。『孤立無援』では、人間心細い限りです。一人でも心のそばに、味方として付いてくれているという実感が持てると、苦境も乗り越えていける気がします。
二人のいとこは、まだそれぞれ闘病の最中(さなか)ですが、術後の山を少しづつ乗り越えて、前向きに頑張ろうとしています。周りの家族や、友人の励ましと援助を受けつつ。
(クレソン 記)