モヤモヤ心の中 -27ページ目

亡き母の携帯

2日前だったか~。朝の番組を見ていた時に、

「あなたの心に残るメールは」「励まされたメール」はありますか?とインダビューしている映像が流れました。(ここの所、ハッキリとしたコーナー名は忘れました)


マイクを向けられた人は、その質問に答えてメールを読み始める。


「仕事で行きづまった時に、友達からのメールで・・・・」

「受験前に緊張する私に、彼からの励ましメールで・・・・」
「都会に出た私に、父親からのメール・・・・」

みんな、記念だったり、嬉しかったりして、そのメールを保存してある。


そんな中、一人の若い女性が、

「大学時代に亡くなった母へ、毎年メールを打っているのがあります。母ひとり子ひとりだったから、この世で、たった一人っぽっちになったようで寂しかった。・・・」

そして見せてくれた、亡き母へ送信されないメール。


そういう気持ちになるだろうなぁ~と思った。


娘は幾つになっても母親が亡くなった後は、とても寂しいーー。


携帯のアドレス帳に「お母さん」の文字を探して、なんども掛けてみたりもしたワタシーー。

呼び出し音が鳴った時、ギクリとしてドキドキしたが、誰も出ない。。。

解約したあとは、ツーツーの音に向かって、一人会話をしていた。


今思うと、母が亡くなった事実を、自分に納得させる一つの行為だったのかもしれない。


生前に、携帯を持つようにと、買ってあげたものだが、

今のように、簡単な操作のものは無く、何度も何度も使い方を教えたり、紙に手順も書いたりして覚えてくれたのに、メールのアドレスを取る前に亡くなったの。

この番組を見た後に、久し振りに母の携帯に電話してみたら、
繋がった。
見知らぬ女性の声が聞こえてきたの~~。

「京子さんですか」と母の名前を呼んでみたら、「いいえ~違います」と返事が返ってきた! 当たり前のことなのに、繋がりが無くなったようで、また寂しくなってしまった。


メメシイと言われようが、マザコンと言われようが、

私は、この番号を当分、消さないでしょう。



母が亡くなって、7回忌を迎えるころに出会った本がこれです。

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