母のメダカ(ク)
今日はクレソンさんからです。
<母のメダカ>
数日前、実家の母から電話がありました。
「メダカの赤ちゃんを20匹くらいもらってね。飼い始めたんだけど、それが5ミリから
1センチくらいの大きさで可愛くてねえ。えさをやるために古い耳かきを洗って用意して、
毎日耳かきすりきり1杯えさをやるのよ。」と言います。
何でも近所を散歩している時、小川でフナが泳いでいるのが見えたとのこと。
あれを2、3匹でもつかまえて、飼えたらよさそうと思ったそうですが、何せ自分でつかまえるのは無理です。
その話を人に話したところ、たまたま近所でメダカを飼っている方が、自宅で増やしていた
赤ちゃんをくださったそうなのです。
別の方が水草まで分けてくださって。母はとても嬉しかったようで、無邪気に電話で報告してきたのです。
85歳になって、ひとりで猫と暮らす母は、いちおう自立した生活を送っています。
近くに住む私の妹が、頻繁に様子を見に行っていますが、おしゃべり好きの母には友達もあり、年齢の割りにはちゃんと生活できているのがありがたいところです。
そんな母も日頃、”自分が何の役にも立たなくなって申し訳ない”というようなことを言っていましたが、こうして猫とメダカの世話をすることが、唯一生活の励みになっている様子がうかがえます。
”まだ自分にもできることがある。少しは人の役に立てている。”という思いは、高齢になってからはなおさら大事なことかもしれません。
水草に紫色の花が1輪咲き始めたとのこと。来週帰省して見せてもらいます。
(クレソン 記)
みなさんも帰省しましたか? さだまさしの「かかし」の歌が田舎で心配する親の想いが伝わりますよね。 今度は親を想う・・・ガーベラより