皆様こんにちは。

無料相談への回答3回目です。

※シェアなしのご希望の方、個人レッスン等はアップしておりませんのでご了承ください。

 

 

今回は個人的なご相談とピアノレッスンが多かったの

ですが、個人的なご相談にあった「あがり症」に
ついて3名の方がご相談下さいました。

 

それらを個人的な事は抜き、総括して一般論と

してお話ししたいと思います。

 

「なぜあがるか」、簡潔に2つに分けてみます。

〇心理学的

1,未来を考えている(弾く前に間違える事を考えている)

2,上手に弾きたい

3,間違えたくない

4,人前が嫌い

5,その他

 

〇身体的(物理的)

1,緊張で交感神経が働きすぎてリラックスできない

2,上記の理由から、血液が脳に集まり身体の隅々

 (指先等)に血液が行かず思うように指が動かない
 (指さきが冷たい)

3,心臓のドキドキを感じすぎる

4,1~3の理由で集中できない

5,練習が足りていない 

6,その他

 

この他にも色々な原因があると思いますが、

皆さんこれらに当てはまる事が多いのでは

ないでしょうか。

 

私が経験した経験値でしかお話しできませんが、

1番簡単で効果的な方法は「失敗を知る」と

言う事です。

 

どの曲でもどんな難しさでも

「どんな間違え方をするか」「間違った瞬間の

自分を知る」と、失敗しにくくなります。

 

上にあげた心理学的、身体的の1から5は

ほとんど演奏する「曲」の事ではなく、

「自分」についてです。

 

だから「曲に集中」できないのです。
「曲に集中できる」とほとんど成功です。

 

もし演奏曲の一部に不安な所、苦手な所が

あって、そこが気になるなら、それは練習
不足か、練習のやり方をもっと変えた方が

良かった、と言う事になります。

 

もちろん年齢的に集中力が落ち、長い曲では

後半で間違えるなどもあります。

 

 

1番は「間違えている瞬間の自分を知らない」だと

思います。それは一瞬だから分かりにくく、
間違え方にもよります。

そして脳は「混乱」します。

 

そこで解決策です。

ちょっと無理な事かもしれませんが、できるなら

「わざと間違える」「間違えさせる」を

経験すると良いです。

 

小さな生徒さんなら、先生が頑張って

「絶対間違えないように」レッスンするより、

本人に1度間違えさせて間違えればどうなるか、

を、早めに経験させるといいです。

 

あまり小さいと意味がありませんが、1年生くらい

になれば、効果は上がってきます。

 

大人の場合は、できるなら本番で間違えて

見ると良いです。すると開き直ります。

難しい事ですが。

 

また「間違い」の定義を変える事です。

A,弾き間違いを間違えとするのか、

B,自分の思った音が出ない、イメージ通り弾け
なかった事が間違えなのか。

 

私はBの方が間違えだと思っています。

Aはちょっとミスっただけ。間違えにはしないです。

1度「皆さんで間違えましょう演奏会」を

開きたいものです。

 

音の弾き間違えをわざとする、本来の音色、

イメージとは違った弾き方を、本番に限って
わざとやってみる。

こんな事皆さんしたことないですよね。

 

「何をもって間違え」とするかを、本気で練習して

本気で弾いてわざとどこかで間違えて(返って

これも難しいかも)、大事な事は

「その時自分はどうなるか」を知る事です。

 

間違えた瞬間の自分をきちんと知ると、

解決策が見つけやすいと思います。

 

そしてその後が問題です。

5回以上それについて問いただしましょう。

 

よくある音の弾き間違い。

これは最初に書いた「身体的間違い(物理的間違い)」
です。

 

例えば

1,なぜファをソと弾いたのか

2,急いで弾いてしまったからファをソと

  弾いてしまった、と思ったら

  なぜ急いで弾いてしまったのか

3,その事答えは緊張して、勝手に速くなって

  しまったから

4,なぜ緊張したら勝手に速くなってしまうのか

5,それは自分を思うようにコントロールできないから

 

つまりこれは緊張すると、自分では「身体的コントロールが
できない」、と言う事になります。

 

こんな時私はこの克服のために、小さくても大人でも

生徒さんには「間違えずに7回続けて弾けるように」を

演奏会の1か月前を目標に行います。

 

もし3回目で間違えたら、1回めからやり直し。

もちろん最初から7回ではありません。

最初は続けて3回、次に5回と月ごと、レッスンごとに

回数を増やしていきます。

 

例えば5回続けてが目標の場合、4回まで来て

次が5回めとなると、5回目は緊張しますよね。

その「緊張する練習」をします。

 

私は「間違えない練習」は極力せず、

「どんなイメージで、どんな音で弾くか」が

テーマでレッスンしています。

 

しかし演奏会やコンクールの前だけは、

曲の長さ、年齢によりますが
「7回続けて間違えずに」を演奏会の

1か月前までにできるようにします。

これは曲が完成してからです。

 

そして後の1か月は「余裕」を創ります。

「余裕」がないから「怖く」なり物理的な

場合は間違えます。また思ったイメージで

弾けなくなります。

 

さらに生徒さんに「時間の使い方」

「時間の間に合わせ方」も同時に学べ、

「演奏会までに間に合わせる」という能力も

養わないと、結局「時間切れ」「間に合わな
かった」で、思った演奏ができなくなるのです。

 

最後に長野のホテル時代のエピソード。

あるお客様がある音大の声楽科を受験され、

合格されました。ここが本命の大学でした。

 

その頃「記念受験」というのが流行っていて、

先生からも周りからも「絶対無理」と言われた、

東京芸大の声楽科を「記念受験」されたのです。

今も多いかな??

 

本命の大学が通っているので、思い切り「もう

悔いはない」と大声で歌われたそうです。

するともうお分かりですね。

「合格」だったのです。

 

身体的に合格を1度しているから、リラックス

できたのですね。

声楽は他の楽器と違い、「身体が楽器」です。

 

さて長くなりましたので、心理学的パターンに
ついてはまたいずれ書きたいと思います。

 

 

 

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