今年のコンクールのために、ラモーの「めんどり」と

いう曲を生徒さん(小3・A君)が練習中です。

 

 

ラモーですからバロックでおフランスです(笑)

このA君と今、この曲について「創造」を行っています。

 

出だしの八分休符をどう使うか、最初の音の感じを

めんどりが鳴いているのか、歩いているのかどうとらえるか。

この2小節で1時間使いました。彼と相談、創造しています。

とっても楽しです💕💕

 

 

♪めんどり
 

 

A君がどんな曲を創るか。

「練習」ではありません。

 

どんな世界を創れるか、そのためにどんな音が欲しいか。

またそれを1回で表現できるか。。そしてそのための練習は

必要です。

 

昨年同コンクールでダカンの「かっこう」を弾きました。

これもおフランス(笑)⇚フランスの方に叱られますね。

 

私はフランス音楽を勉強し、フランス料理を学びました。

フランス大好きです。イギリスも好き💛

 

コンクールは前回大阪大会1番、関西大会2番、全国大会大敗💦

たっての彼の希望で今年も出ます。

 

その時前回フランスバロックで「かっこう」だったので、

今年もフランスバロックで「めんどり」を選びました。

 

「同年代でも作曲者によってどんなに違うか」を知る事は、

コンクールに1回で落ちても、とても勉強になると思ったから

です。短調と長調の違いもあります。

 

 

そして嬉しい事に、今年のショパンコンクール。

反田君が同じような事をされていました。
意識して「ヘ長調つながり」で曲を編成されたとか。

 

またこんな記事を書いておられました。

ピアニスト反田恭平

 

文中より

・パデレフスキー版とエキエル版の違いを知る事から…

楽譜にこだわっていない!

 

譜面を読みこんで、演奏してみて、フィーリングが合うもの…

楽譜により#が♮になっていても好きな方で弾く!お~自由💛

 

・曲の中でリフレインされるフレーズは、毎回キャラクターを

 変えていかなくては…

やっぱり!そうですよね💕第1級のピアニストは本当に自由。

創ってる作ってる!!

 

最後に

・頭の中で、何を伝えたいか…

 私が長野時代、大小1000回近いコンサートをプロデュースし、

 舘野泉氏、イムジチなど多くの本物のプロは「音」に魂(想い)を

 乗せて飛ばせる!だから「本物」と心から思いました。

 

 

そしてそんなレッスンを生徒さんに心がけてきました。

今では余生💦はこれを伝えるのが使命と感じています。

だからこれを書いています。

 

先日めまいで鍼灸師の先生の元を訪れた時、その先生は

約25年ピアノを趣味で習われたそうで、たまたまそれを辞めた

ばかりの時、針に伺いました。

 

ピアノ好きどおしで音楽をイメージする話になった時、

「間違えない練習ばかりして発表会が嫌だった」、また

「イメージや音色(ピアノやフォルテではなく)を考えたことなど

なかった」と話されました。

 

世の多くの生徒さんが「間違えてはいけない練習」ばかりして

いる、とその時も痛感しました。

 

 

発表会で失敗しても、

「思うように自分の世界が伝えられず残念だった」と答えた

ピアノレッスン生の方に、今の所お会いしたことがありません。

非常にひじょうに残念です。本当に残念。

 

仮に1音間違えても、自分の世界が舞台で創れたら、その

想いが人に届いたらどんなに幸せでしょう。

 

反対に1音も間違えなかったとしても、何の世界もない

演奏なら「お上手」と思っても面白くない。

 

反田君がショパンコンクールの最後のコンチェルトで、

「コンサートではなく、コンクールでコンチェルトを弾くのが

夢だった」

「夢が叶った」

「夢が叶うのは一瞬かもしれないが、ぼくは45分間のずっと夢が

叶った」

と言う言葉を聴いた時、だから2位がとれたんだと思いました。

 

このコンクールでコンチェルトを弾ける喜び、コンチェルトへの

想いが音に乗って観客や審査員に飛んだんだと思います。

 

これからも音に思いを乗せて飛ばせるレッスンを、生徒の

皆さんと楽しみたいと思います💛💔