今日は以前お送りしたものの再送です。
皆さんこんにちは。以前にもテーマにしたことがありましたが、
今日は子供のコミュニケーションについてのお話です。
特に幼児をお持ちのご家庭の場合、親の持っているコミュニケーシ
ョン能力は非常にお子様に影響を与えます。これは親が意識してい
ない場合が多く、意識しないと親のコミュニケーション能力が、その
まま子供のコミュニケーション能力となってしまう事は、言うまでも
ありません。
的を得た話し方、答え方ほど大事なものはありません。お年寄りなど
がよく病院などで看護師さんに、何度も同じ事を尋ねられている事が
ありますね。
それはほしい回答を看護師さんが、1度で高齢者から得られないから
何度も聞いているのです。しかしこれは高齢者や年齢ではなく、その
まま親のコミュニケーション能力が影響します。家庭での何気ない会話
でも、子どもに大きな影響を与えます。例を見ながらお話ししましょう。
例
お母さん「冷蔵庫に牛肉と豚肉、どっちが残ってたっけ?」
おばあちゃん「ハンバーグならできそうよ」
お母さん「それならミンチがあるの?」
おばあちゃん「豚ならあるよ」
。。。。。
皆さんおわかりでしょうか。この会話から察すると、豚肉と
ミンチがあるのです。正しい回答の第一声は「豚肉はあるよ」です。
そうでないなら「ミンチと豚肉があるよ」です。あなたはこのよう
な会話を、お子様としていませんか?振り返って考えてみましょう。
日本人の会話は外国人から見るとよくわからない場合が多いです。
家庭での会話の中にもYESかNOか、質問の答えに的があってい
るかを時々チェックして見ましょう。
大きくなってお子様が就学された時、家庭で的を得たコミュニケーシ
ョンをしていれば、学校で先生が授業中に話された事の重要なポイント、
話の中心事項がつかめるはずです。また国語の点も良いはずです。
コミュニケーション能力の無い人の場合、自分の言いたい事を話して
いる場合が多く、質問の答えになっていない場合が多いのです。
これは本当に重要なポイントです。きちんと質問のポイントをついて、
答えられるかです。
ただ少し問題があります。これらの事を習得すると、お子様が学校に
行き始めた時、他の子供達より精神年齢や色々な能力が上回って、
少し自分が大人びて感じてしまう事が多いようです。反対に言うと、
友達が幼稚に見えてしまう場合があるのです。
しかし毎日のこんな何気ない会話から、いろいろな事に「的の得られ
る能力」のついたお子様と、そうでないお子様の違いが出てくるのです。
電車や病院など人ごみの中に行った時、たまには人の会話に耳を
傾け「的を得ているか」を、勉強のつもりで聞いてみましょう。
会話の多くはやはり「自分の言いたいこと」を話している場合が
多く、家族内の親子げんか、夫婦げんかもきっかけは目先の原因
ですが、根本的にはコミュニケーション能力のなさから、意思や
会話が通じず、喧嘩になっている場合が多いです。
人と意思疎通をちゃんと交わせ、コミュニケーション能力は
喧嘩を引き起こさない上に、国語力を上げてくれます。
子どもたちがお母さんに「ジュース」、というのではなく、
「私にジュースちょうだい」「ぼくジュースが飲みたい」と
主語述語で話せるよう、日常会話の中でご指導ください。
メールやネット社会が発展する現代、ますますコミュニケー
ション能力は伸び悩み、人の能力を低下させます。
ご家庭でも少し意識して「的を得て」話す、「主語と述語で
話す」を意識してみましょう。