今日は以前書いたもので、お役に立ちそうなものの
再アップです。音楽と関係ない方でも、あがり症の
方には役立ちます。どうぞご覧ください。
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先日からたまたま
「私とっても舞台に立つとあがってしまうんです」と
いう声をよく聞きます。
小学生の生徒さんのご父兄からも、
「なんとかなりませんか」
という声もお聴きしました。
あがってしまうのです。
そして何を言う私もそうでした。そして今もそうです←これは歳です(笑)
「この歳です」の意味。これは愚痴ではなく、後で解明します。
音楽療法、心理学的感知から今私は、はっきり解った
事があります。これは発達障害と脳を勉強して
分かったのですが、
それは
・集中力
・想像力
に問題があるのです。
あがるのは、舞台に出た時「集中できない」と
いう事です。
集中できれば問題はないのです。
家でうまく弾けるのは、リラックスしているから、
集中できるのです。
そして想像力があるほど、「失敗したら」を深く
考えてしまいます。もちろんこれはトラウマの場合も
ありますが。。。
私はピアノ認定に来て下さっている、ある先生を
レッスンしだしてよくわかったことがありました。
ちゃんと練習し、レッスンではちゃんと弾けますが、
本番で思うように弾けない。思わぬところ、いつも
間違えないようなところで間違えてしまう、という
状態を目の当りにしたとき、これは練習不足から
来るものではないと判断しました。
こんな方には集中力を高めるレッスンが必要です。
ただただ練習しても治りません。
本当に練習不足で上がってしまう事も事実です。
この場合は、練習量を増やすしかありません。
後「年齢で事実を解明する」と最初に書いた点ですが、
これは女性の場合ですが、更年期に入ると女性ホルモンが
減るため、集中力が弱まると思います。
50歳を過ぎて集中力が落ちるのは、ある意味
仕方のない事です。
「なぜあがるのか」をまずは分析しましょう。
そして練習不足か、集中力が不足しているのかを
判断しましょう。
さてその「集中力を欠く原因」となるのが、
想像力です。
あがり症の人は別の角度から見ると、
想像力があるのです。
つまりすぐ悪い方を想像してしまう、また
それも瞬時に意識なく想像できてしまうのです。
これは想像力がとてもあるという事ですね。
それに関する興味深い話が1つあります。
かりにその子をAちゃんとしておきます。
Aちゃんはとても良い子で、私は大好きでした。
小学生で美人でもありました。
そのAちゃんは全然あがりません。
そして舞台でも堂々と歌いました。
本当はピアノでしたが、とうとう発表会間近まで
練習せず、歌を歌うことになりました。
私が伴奏しました。
このAちゃん、発達障害のボーダーでした。
想像力がほぼなかったと思います。
だから舞台は怖くありません。
いくら日が迫ってきても練習もしません。
逆に舞台ではこんな裏の話を知らなければ、
「歌の上手な生徒さん」
とみなさん、ただ普通に思われたはずです。
不安を感じないのです=想像力がない。(あまりない)
不安=未来を思う事、未来を想像する事です。
余談ですが、宿題をしない、テスト前なのにそのための
勉強をしない、これは=想像力がないなのです。
さて」結局舞台でも、A子ちゃんは立派に歌い、
堂々としていました。これは決してバカにしているの
ではありません。本当に良い子でした。
先にも書きましたが、あがる人は想像力があるのです。
これらは言い換えると予想していることで、
「危機から自分を守ろうとする本能が強い人」
だと私は思います。
あがりそうになったら、別の角度から見てください。
「私は想像力がたくさんあるんだ」
「良い想像より、悪い方の想像をしやすいから
良い想像を意識してしよう」
後の方はある意味訓練だと思います。
オリンピック選手がやっている、イメージトレーニングも
これです。
あがる方は想像力がある、と自分を置きかえて考えてみましょう。
とても重要な観点です。そして集中しましょう。