障害を持つお子様、特に発達障害、自閉症等のお子様とかかわる
につれ、「脳内の神経のつながり」というものが、子供の成長や成績に
こんなに影響するものかという事を感じています。
例えば30人のクラスで成績がそのクラスで1番の子供と、30番めの子
供とは何が違うのでしょうか?テストでのちょいミスの多さ、答え合
わせでは「なーんだそんなこと」と理解できるのに、なぜテスト中には
それに気づかないのか、または思いつかないのでしょうか。
それらのほとんどは脳内の神経のつながりから(この言い方が適切か
どうか分かりませんが)起こってくると考えられます。
非常に単純に言うと、脳内で色々な部分が色々な部分と多くつながって
いるほどひらめきや思いつき、こっちがだめならこっちの方法などの柔
軟性、細かいチェックや注意が頭に浮かんでくるのです。
そしてそれらをうまくつないでくれるものが感性や経験、知識で
それらがうまくつながった時、ひらめきや思いつきが起こって
くるのです。
感性(情緒)は目に見えたり、触ったりできません。だから同じ人間
でも、「どのくらい感性が発達しているか」はわかりません。
体なら見ただけですぐ背が高いとか低いとか、太っているとかやせて
いるとかがわかりますね。でも情緒(感性)はわかりません。
だから実感できず、この分からない部分が先ほどの、クラスの成績が
1番の子供と30番目の子供の、成績の良さの違いなのだと感じます。
つまり脳内のつながりの多さです。つながりが多いほど頭が良くなる
のだと思います。
先ほど上げた脳内での多くのつながりを創る例をあげてみましょう。
例えば学校で先生が「ここは大事なところですよ~」と言ったとします。
1、「ふーん」で終わる生徒
2、「大事なんだな」で終わる生徒
3、「これはノートに書いて忘れないようにしよう」と思う生徒
これらを感じ方で比べると、1と3では勉強面で将来大きな差がつい
てきます。これが1番と30番の生徒の違いです。
つまり「感じるかどうか」「心にひびくかどうか」です。そしてこの
「感じる」を育てるのが情緒(感性)です。
子供の情緒(感性)を育てる、磨く=親の情緒(感性)につながって
います。これは親自身の情緒が子供の情緒の基本となり、その情緒を
もとに子供の情緒は発達していきます。
つまり親の感性が子供にとても大きな影響を与えるため、なるべく
親は子供に「きれいだね」「楽しいね」「我慢しようね」など、感性に
訴えるようなコミュニケーションをする必要があると私は思うのです。
意識して親御さんの感じたこと、特に形容詞になる言葉を含んで
会話をしてはいかがでしょうか。ちょっとしたことですが、日々の
何気ない事が子供たちを大きく成長させると思います!