重要な内容なので再送です。

 

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私の講座で何度かお話しした内容ですが、

ある遺伝子を研究している科学者が、

メス豚の鼻を、毎日半年間緑色の蛍光ペンで

塗ったそうです。

 

すると半年後に生まれてきた、全部の子豚の鼻が、

緑色だったそうです。

 

 

遺伝子ってこんなことまで伝え、半年ぐらいの

期間の事でも伝わるんだと、その時とても興味深く

感じたことを覚えています。

 

そしてそのことで、最近感じる事が「不安について」
です。

 

最近の子供は不安を感じる子どもが少ない。

そんなこと感じない方が良いですが、

不安は人を育てるのに必要な素材です。

 

 

私の母は戦争を体験し、私によく

 

「戦争中はこんなもの食べられなかった」

「物は大切にしなさい。戦争の時は本当に何もなかった」

「目に映る世界にはグレーの色しかなかった」

「死ぬかと思った日が何度もあった」

「友達が機銃掃射に追いかけられて死ぬ思いをした」

 

など、他にもまだまだ話していました。

私は母が40歳の時の子供で、どちらかというと

自分の親としては一世代古い感じがしていました。

 

こんな戦争体験や、戦争でなくても昔であったために
もっと質素、また医学が発達していないため、死と隣り
合わせという事を聞かされたため、今考えると不安を
多く伝える要素を持った母でした。

 

そしてその母に育てられたために私は怖がりで、
神経質な子だったと思います。自分のそんな部分が
嫌いでした。

 

しかし現代になり、例えば全然練習していないのに

平気でピアノに来る子供や、塾に行って勉強して

いるとはいえ、自宅で自分で考えて勉強しない子供

達が増えているのを見ると、不安がないんだなと

思います。

 

先を見ていないのです。

 

昔はピアノのレッスン日の前日になると、ちゃんと
練習していても、余計に必死で練習しましたし、

練習が追い付いていない時などは、それはもう

必死でした。(笑) 先生の顔が浮かびます!

 

 

勉強も将来の事を真剣に考え、そのための勉強で

あり、当然塾などは行っておらず(行っている子は

いましたが、私は行っていません)、できなければ

困るのは自分だと不安になり、自分でコツコツ

勉強する子がほとんどでした。

 

 

平和でちゃんと食べることができ、死と隣合わせで

ない現代。母親たちも子供たちに不安を昔ほど

伝えていないのではないでしょうか。

 

また戦争など体験していない、戦争の話など聞か
されていない親が多くなってきた今、親からの遺伝子に
不安はあるのかなと感じます。

 

 

不安は嫌だけれど、先が怖いから

 

・先を考えるようなる

・努力するようになる

・よく考えるようになる

 

のではないでしょうか。

 

うまく説明できていないかもしれませんが、

不安も人が成長する上で必要な要素だと

思います。