最近いくつか続けて「甘い」という事を
感じた出来事がありました。
何に甘いかというと、
「大阪の子供は耐えられない」と
感じたのです。
全員が全員そんな訳はないでしょうが、
全国学力テストの順位でも下の方。
上位は秋田・石川・福井でした。
ほかに青森や富山も優秀でした。
これらは全て雪国。
大阪に帰ってきて、また長野に住んで分かるのですが、
自然は人を忍耐強くする
とつくづく思います。
秋田・石川・福井、そして青森や富山も
雪が降ります。寒い冬、冷たい雪の中を
毎日毎日子供たちは学校に通います。
田舎だから平気で1時間ぐらい歩く。
風が強くても気温がマイナスでも、
自分で歩く。
地下鉄もアーケードもなく、すぐ車で送り迎えを
したりもしない。
こんな日常の何気ない事が、人の忍耐力を
育てるのだと思います。
また長野では高校は公立1本(私立でも1本)だけ
受験する子供がほとんどだった(うちの娘の頃)。
だから落ちたらどうしようと、必死で親は勉強させ
たし、子供たちもしていた。すべり止めなんてない。
そんな意味ではとても厳しい。山奥には塾もない。
だから「自分で」勉強しなければならない。
行き帰りも「自分で」歩いて帰らないといけない。
こんな事が人を無意識に強くする。
雪が降る事もなく、それでも寒がって車で
迎えに来る、塾に行く都会とは大違い。
雪がない季節でも暑い炎天下を歩き、
坂を上り、ふきっさらしの野原を歩くと
やはり忍耐力は育ちます。
そして自然が与えてくれる植物の香りや、
触感、鳥の声や風のざわめき、空の色や
花の色は、その道中脳に刺激を与え、
ただで大きな恩恵を与えてくれている。
無料で教育をしてくれている。
自然が相手だと誰も恨まず、文句を言わず、
ただじっと耐えるしかない、
を無意識に自然と受け入れる。これは
無意識の厳しさに耐えているのだ。
すると忍耐力は育つ。 自然は偉大だ
東大や京大に入っているのは都会の子供たちだけ
ではなく、その多くは地方の子供たちだ。
雪国の子供たちは忍耐強い。