今から書く内容は音楽関係者以外の方にも、
参考になればと思います。
さて私のところにはいろいろな楽器演奏者が、
悩みの相談やカウンセリングに来られます。
1、上がり症です。
2、集中力が足りません。
3、どうも思うように弾けません。
4、どうしてもコンクールで入賞したい。
悩みはいろいろです。
そしてその多くが自分の価値やうまさを、
人の判断で決めてしまうシステムに、
今まではなってきたのでは。。。と思います。
演奏者の多くは
「間違えたらどうしよう」が1番。
本当はこれはおかしいです。
もちろん間違えない方が良いです。
ですが、世界ツアーに行くような演奏者は、
「自分の世界が表現できるか」
が1番です。間違えるかどうかは
気にしていません。また間違えた事より、
・自分の音楽的内容がちゃんとあるか
・自分の世界が表現できているか
が重要です。自分の音楽的内容がないのに
間違えずに弾けても、聴いているほうは
面白くありません。
また自分の世界がちゃんとあっても、表現
できなくてはだめです。難しいですね。
いずれも
「自分のその曲に対する思い」とか
「自分のその曲に対する世界観」が
ないと、いくら間違えなくてもダメなのでは、と
私は思います。
そしてそれが分からないまま、間違えるか
どうかや、ただ難しい曲、速い曲を弾く
競技会のようになっては、音楽は本当は
いけないのだと思います。
さらに演奏曲に対するイメージや世界観を、
どうやって探すの?、どうやって練習するの?
という方も多いのかなとも思います。
その曲に対する自分の世界=イメージ、が
できて来たら、本当は練習がとても楽しい。
自分の世界を創るため、表現するために
練習するのだから。
そしてその価値は舞台や観客の前で弾いて、
「自分が表現できたか」で、その価値が決まり、
それは自分にしか分からない事だと思います。
間違えずに弾けても、その内容が自分にとって、
充分表現できていなければ、ダメだったという事で、
これは観客には分からないかもしれません。
ただ思い切り自分の世界が表現できた時は、
きっと大きな感動が、観客にももたらされると
思います。
プロならお客様の評判=収入になってきますが、
それは本当にごく一部のプロで、またそんな
演奏家は自分の世界観を必ず持っています。
そんなプロでない多くの人も、自分の世界を
演奏することで、音楽を楽しんでほしいと思います。
自分の演奏の価値を、お客様に決めてもらう
事で、自分の価値を決めるのではなく、
自分がうまく演奏できたかどうかで、自分の
価値を決めてほしいと思います。
自分の世界が描けたかどうかで。
これは人間関係で、常に自分の価値を人の
判断や、人の目で決めている人が、自分に
自信がないのと同じです。
自分の価値は自分で決めるのです。
あなたはどんな人になりたいですか。