今日は本来の童謡のテーマに戻ってお話ししましょう。
今年ももうすぐ「たなばた」ですね。
先日も私の生徒が「明日おうちでたなばた作るの」と、かわい
い笑顔で教えてくれました。3歳ぐらいのお子様にはビッグイベ
ント!ですね。(笑)皆様のお子様は、もうたなばた飾りは作られ
たでしょうか?
今日はそんな童謡「たなばたさま」を使って、実際のレッスンを
行ってみましょう。まずは歌ってね!
♪たなばた
ささの葉さらさら のきばにゆれる
お星さまきらきら きんぎん砂子(すなご)
五しきのたんざく わたしがかいた
お星さまきらきら 空からみてる
昨年も少し触れましたが、まずは歌詞の意味、
特に昔の言葉や名詞の内容について、お子様に
きちんと説明してあげましょう。
□歌詞の意味
最近はあまり使わない言葉をあげてみました。
歌詞がわからないと、小さいお子様でも歌って
いる意味がわからず楽しくありません。必ず
歌詞を説明してあげましょう。
・のきば…家の軒ですね。今の洋風の家にはない
かもしれませんが、昔の日本家屋には
必ずあり、雨が入ってこないように
屋根のひさしが伸びている場所です。
昔は家の屋根の下である「軒端(のき
ば)」にたなばたを飾ったのでしょう。
・きんぎんすなご…金銀砂子とは約800年の歴史を
持つ、書、絵画、工芸、建築など
に用いられた金粉や金銀細工の事
のようです。この歌の中ではきっ
と「星たちがこの金銀砂子の細工
ように美しい」と言いたかったの
ではないでしょうか。
・五色のたんざく…これは書くまでもありませんが、
七夕飾りにつける5つの色の短冊
(たんざく)ですね。小さい頃は
折り紙で作りました。皆様のたな
ばた飾りにもついていますか?
さて昨年はお子様方にメロディーの美しさを感じる
こと、「美しい」という心を養うこと、空の美しさと
いう意味で「自然を大事に」というお話をしました。
今年はちょっと視点をかえ、この歌に合わせて絵を
描いてみましょう。
「たなばたの絵を描く」ということは、やったこと
があるかもしれませんが、今回は先ほど出てきました、
「たなばたのたんざく」に書いた「願い事」の
絵を描いてみましょう。雨の日なんかには良いですね。
例えばお子様が「○○がほしい!」という場合は、
その「○○」をお子様に描いてもらいましょう。
また「○○になりたい!」という場合は、その「○○」
になったところを描かせてみましょう。
例えば「看護士さんになりたい」という女の子が
いたとします。すると、その絵をお子様に描いて
もらい、親子でいろいろ話したり、それに関連する
絵、たとえば病院とか注射器とかを描いてみましょう。
そして「なぜなりたいの?」「他にはないかなー」と
他の質問をして「将来を思う=察する=考える=思考能力
を伸ばす」ということを養ってあげましょう。
たなばた飾りに書くことは大抵「お願い」です。
「お願い」は将来について考えた事です。過去に
ついて考えたお願いは書けません。
このチャンスにこの歌の美しさ、季節を感じること
(星や空を感じること)、自分の将来を小さいながら
に考えてみること、を体験させてあげましょう。
7月7日が良いお天気で、美しい星が見えると良いですね!
天の川見えるかな~。