皆様こんにちは。昨日はレッスンでちょっと嬉しい
事がありました。
それはレッスンの(ピアノを教えています)中で、
いつも曲にあった絵を生徒さんたちに描いて
もらっているのですが、その生徒の1人(年長・
女の子)がクレヨンのメーカーぺんてるの絵画
コンクールで入賞したと言って、その絵と
表彰状を持ってきてくれました!
真っ赤な大きなザリガニを紙いっぱいに描い
ていて、迫力と子供ならではの絵から出てくる
かわいさがあり、春にはとても心和む絵でした。
音楽と絵を結ぶ、音楽と香りを結ぶ、音楽と
料理を結ぶ、子供たちへの音楽を使ったより
良い感性と脳への刺激、またコツコツ行う努力
することを、音楽から学び刺激を受けていた
だけたらと思います。
自然を感じる心や発想の豊かさ、柔軟性も
養えたら良いですね。
今は子供のころから受験戦争で、その間の脳の
休息、ストレス解消の場になればとも思います。
さて今回のテーマは「ちょうちょ」です。
皆様も良くご存じの曲ですが、最近お子様と
ゆっくりちょうちょを眺められたことはあるで
しょうか?「どこに住んでいるか」にもより
ますが、「春の使いちょうちょ」は子供たちに
とって、大変わかりやすい春を連れてくる
生き物です。
ちょうちょを見たら「春が来たな~」と感じる
方は、多いのではないでしょうか。今日は
歌詞に触れず、このちょうちょを元に脳への
刺激について書いてみたいと思います。
長野の山の中に18年暮らし、そこでピアノを
教えた生徒が全て国立大学に入ったお話しは
以前したと思います。そして大阪に帰り随分
経ちました。
今住んでいる場所は小学校のお受験が盛んで、
年長さんから受験用の塾に通い、また中学も
私立をという方が多く、やはり小学校5年生にも
なると、週に3日から5日は塾に通っています。
それでも成績が上がらない、変わらないという
父兄は多いですし、私の高校時代の友人で
中学校の教師になっている友達が、「公立の
高校で大阪の学区で1番良い高校に行っても、
国立大学に一発で合格するのは難しい」と
言っていました。
東大なんかはもちろん無理だし、昔2期校と
呼ばれた各県の国立大等でも、一浪しない
と無理だと彼は言っていました。
しかし私が長野で教えた生徒は本当に塾
にも行かず、東大、筑波大、信州大など、
上から7名全員が国立大学に通ったのです。
私が生徒を選んだわけではありません。
また国立大が1番良いと言っているのでは
ありませんが、それでは何が大阪の子ども
と違うのか、というと私の周りの大阪の
子供達は、絶対的に自然と触れ合って
いる量が少ない事、それから親から与え
られたもの(塾、おけいこごと)の中で生き
ており、自分が創造する作業(自分が
発見したり感じたりなど)の自由な時間が、
非常に少ないという点です。
これだけ塾に行っているのに、東大を見ても
地方出身の合格者はたくさんおり、決して
都会の子供、塾ばかり通っていた子供達では
ないという事です。
それでは今日のテーマちょうちょにもどります。
長野県ではたぶん大阪の3倍以上ちょうちょが
いました。いやもっといたかもしれません。春に
なれば学校や幼稚園の行き帰り、何気に眺め
ている中にそれらがいるのです。その他にも
トンボやいろいろな虫がたくさんいます。
そしてちょうちょは動き回り、色があり、ぼんやり
見ていても「きれいだな」とか、「何をしているの
だろうか」などを感じてしまいます。またその周り
には花が咲いていたり、鳥の声も聞えたりと
無意識に自然はいろいろな刺激を脳に送って
います。
都会にも美しく飾られたウインドウやネオン等は
ありますが、子供が子供のうちに感じた方が
良い刺激としては、それらは作られたものであり、
人間が動物であるという本質的な部分の刺激
(動物は自然の中で生きるため)は色や香り、
いろいろなもの動き、音という意味で少なく、単一
化されたものが多いのだと感じました。
例えばビルの色、車の音等はどれもそんなに
変わりません。そんなふうに見ると都会は
色や音、香りが多いようで少ないのです。
反対に地方、田舎にお住まいの皆様には、
ふんだんに自然があるという事です。
「幼稚園の帰り枝を拾って何かに見立てて
遊ぶ」という事は、何気ない事ですが非常に
大事で、子供の創造性と想像性を育てます。
こんな事から、今日はこのちょうちょでいろ
いろな事を想像し感じ、ご両親が「幼い時は
どうだったか」を思い出してみましょう。
お父様やお母様はちょうちょの思い出は
何かおありでしょうか。あればその様子を
思い出して、お子様にお話ししてあげましょう。
またそれを再現できるのであれば、再現して
あげましょう。
今住んでおられる環境がわりと田舎で、
自然がいっぱいあるなら、ほんの1時間でも
よいので、「ちょうちょ探し」に出かけてみて
ください。都会の方なら、春休みなどに
ちょっと郊外にお子様と出かけてみて下さい。
もちろん寒い地方や、時期としてちょうちょが
出るには、まだちょっと早いかもしれませんが、
一見無駄のようなそんな事が幼児にはとても
必要で大事な時間なのだと思います。
そしてちょうちょの歌を歌いながら、ちょうちょを
探しまわってみてください。何匹かに遭遇したら、
それをカメラで撮って家で、お子様に思い切り
絵に描かせてあげましょう。
先ほどの生徒さんは画用紙いっぱいに絵を
描いていたことがとても良かったのだと思います。
画用紙の隅々まで使って絵を描くよう教えてあげ
ましょう。
画用紙の真ん中にちょっとだけ、色も1色、
線だけでぬっていない、などという事がない
ようアドバイスしてあげてくださいね。
そしていろんな色で思い切り描かせてあげ
てください。その時やはりちょうちょの歌を
うたったり、「さっきは公園で○○のお花の
香りがしたね」など、5感を刺激する事を
思い出させてあげましょう。
ちょうちょの歌の歌詞に出てくるお花(菜
の花、さくら)なども出かけた時にもし咲い
ていたら、「ちょうちょの歌に出てくるお花
だよ」と教えてあげてください。
そして家に帰り、その歌詞も感じながら
絵を描かせてあげましょう。
皆様のお子様は大声で歌えるでしょうか。
また何色のちょうちょを描かれるでしょうか。
この春はちょうちょで春探しにトライしてみてください。
いくつ春が見つけられるでしょうか。