皆様こんにちは。春がきたねと感じる日が
多くなりましたね。桜も開花してきました。
そこで今日は古謡「さくら」についてお話し
しましょう。
日本古謡である「さくら」は皆様も良くご存じですね。
この曲を聞いた瞬間、「何色」を想像されますか?
大抵の方は「ピンク」それも「うすめのピンク色=桜色」を
感じられるでしょう。「ショッキングピンク」なんて思わないで
しょう。
それでは「次には何を感じられる」でしょう?
「さくら、さくら…」の歌を聞いた直感でお答えください。
ここで大事な事は、こんな質問をすると皆様の目の
前には大抵「さくらの絵」が浮かんでいるはずです。
その絵の中のさくらはどんな様子でしょう?
これを想像すると、この曲から感じる直感の
ひらめきや感想がわかると思います。あくまでも
「考える」のではなくて、「感じる」です。
いかがでしょうか?
私の想像でお話しすると、「さくらの花びらが
風に散って行くところ」を感じます。つまりこれは
「風」を感じているんですね。
ですので、無意識に「さくら」をイメージしている
と思っていても、実は「風」も感じているのです。
さらに深めると「花びらが散る所」ですね。皆様も
お子様と一緒に感じてみてください。様々な想像を
しながら歌を歌い、そして実際のさくらの花が咲い
たところを見ると、お子様の感動も大きいと思います。
さあ今日はここまでで、日本古謡「さくら」のイメージが
沸きやすくなったと思います。それでは実際に歌って
みましょう。
♪さくら
さくらさくら 弥生の空は 見わたすかぎり
霞か 雲か 匂いぞいづる
いざや いざや 見にゆかん
昭和16年、国民学校初等科時代は以下の歌詞でした。
さくらさくら 野山も里も 見わたすかぎり
かすみか雲か 朝日ににおう
さくらさくら 花ざかり
どちらかの歌詞で、皆様も歌われた記憶があるのではないで
しょうか。
次にお子様と一緒に「さくらの香り」について、感じてみまし
ょう。「え?さくらに香りなんてあった?」と思われた方も多いと
思います。
この歌の歌詞にも「匂いぞいづる」とありますが、
実際にはさくらには香りなどうっすらしかありません。
ですので「こんな香り」と皆様も思い出せないはずです。
でもお子様と「どんな香りだろうね」と歌いながら、ご自宅にある
洗剤やお部屋用のスプレー、アロマオイル、化粧品など、危なくない
ものを香らせて「どんな香りかな~??」と尋ねてあげてみましょう。
そして「これ」と選んだものを覚えておいて、
「もうすぐ本物のさくらが咲いたら、香りを嗅いでみようね」と
お楽しみの1つにして歌を歌いながら待ってみてください。
この「待ってる」ことは生活の上での嬉しさを膨らませる
「演出」です。
そして実際にさくらがさいて香りを嗅ぐと、「何も臭わない」と
答えたり、「○の香り」と言っていたものと香りが違っていた時、
「ほら、やってみたら分かったね」を教えてあげましょう。
美しいさくらです。素敵な香りがすると思ってしまいますが、
これは人間の勝手なイメージです。もちろん植物学者の先生に
おたずねすると「香りはある」と言われるかもしれませんが、
ごく一般的に考えるとあまり香りを感じないのが現状です。
「自分でやってみないとわからない」を教えてあげるには、
さくらはとても良い題材です。先に決めつけてしまわず、
「自分で調べてみる事」をこの曲をチャンスに教えてあげまし
ょう。
1つの曲の歌詞をじっくり味わい、メロディーを感じ、そして
そのお花を実際に見て、その時風が吹いて花びらがひとひら落ち
たら耳、目、肌(空気感)そして今回調べた香りは鼻、の4感を
味わう事ができます。
これはお子様の脳、感性にとって非常に大きな刺激や影響を
与えます。よく「5感で感じて」などといいますが、この時
お花見にでも言って美味しいお弁当や桜茶などいただくと、
口も入って5感になります。
皆様も今年はぜひお子様と「さくら」で、5感を味わい、
より良い脳や心への刺激をお子様に与えてあげてください。
楽しい春になると良いですね♪