昨日はアクティブ・ラーニングについて書きましたが、
今日はその続編です。そして音楽関係者、教育関係者
の皆様にはぜひ読んでいただきたい内容です。
昨日は
「自分で考える」という事の重要性、
その「能力を伸ばす」という事の重要性
について、NHKの「あさイチ」と「文部科学省の新しい学習指導
要領等」から書かせていただきました。
あさイチばかりを書きたい訳ではありませんが、
今朝のあさイチのゲストが小澤征爾さんで、それを見ていて
昨日書いた事を音楽で説明されているのと同じだ!
と思ったのです。今朝の小澤さんのコーナーをご覧に
なっていない方は、YOU TUBEにありましたのでぜひ
ご覧ください。とっても良いお話で、小澤さんのさらなる
ファンになりました。
特に25:12頃からの部分をご覧ください。
さらに26:40のあたりの「タンタンタン」の弾き方に
ついて、作曲者はそれが最初に頭に浮かんだ時、
楽譜に書くと制限が起きる
と小澤さんはおっしゃっています。また楽譜にできない(書けない)
部分があり、簡単に言うとそれを推理し、
演奏者は自分の考えで表現
すべき、そしてその勇気が必要
とおしゃっています。楽譜に書いていな部分を、
演奏者の深い理解力と、
独自の考えで
表現する勇気が必要
とお話しされているです。
つまり自分で考えることが
必要なのです。。
そしてこれはアクティブ・ラーニング
です。
「自分で考える」。
小澤さんの演奏の中で、
「タンタンタン」の部分が単なるクレッシェンドではなく、
クレッシェンドした上に最後のタンは少し強め、アクセントか
スフォルツァンドがついているかのようです(言葉に
書くと制限される!)。
その「最後のタン」を強くするかどうかは「あなたの考え」で
あり、それを表現するには「勇気が必要」なのです。
なぜなら反発や反論もあるから。
でも「これが正しい」という答えは
1つではないのです。
数学でないかぎり。。。
私のお会いしてきた演奏者の皆様は、どんなに小さな
生徒にも
「あなたはどう思うか」
「あなたは何をイメージしたか」
を聴かれました。自分の感性を押し付けるのではなく、
相手の考えを引き出そうとしていたのです。
私はこんなレッスンがしたくて、ブルグミュラー講座や
ピアノ認定レッスンを実施してきました。
今心の病気、心の問題が社会の問題になっています。
教育の中にアクティブ・ラーニングを取り入れることは、
自分で考えること、すなわち
自分を見つめる
自分を理解する
自分を表現する
事であり、こんな教育が定着すると
優秀な日本人が育ち、心の病気ももっと終息する
のではと思います。