先日生徒のお母さんからこんな質問が
きました。
「知り合いから、発表会もリサイタルも同じ
でしょって言われたんです。。先生同じですか」
皆さんは発表会、コンサート、リサイタル、何が
違うかきちんと把握されているでしょうか。
社会的常識の線をどこで引くか、を別にしても、
個人的にでも良いので、何が違うかを考えて
みましょう。
私は長年コンサートをプロデュースし、多くの
コンサートを見てきました。その中で自分として
線引きしているのは、
発表会…自分の演奏を聴いていただくもので、1,2曲
または演奏時間がそんなに長くないもの
コンサート…自分も演奏することに意義をみい出すが、
基本はお客様のため、聞きに来て下さる方の
ことを考えて演奏するもの
リサイタル…自分が好きに演奏できるが、そのプログラム
全体が一つにまとまり、意義のあるもの
ジョイントリサイタルなら、1人が30分前後は
演奏するか、時間に代わるまとまりをもつもの。
だと思っています。
先ほどのお母さんへの説明として、
発表会とリサイタルは違います。例えばかつ丼定食。
かつ丼はそれだけでも美味しいですが、そこにお味噌汁、
酢の物、香の物などがついていると、余計美味しいですよね。
かつ丼1つは発表会、かつ丼定食はリサイタルです。
リサイタルはそれぞれが曲ですが、全体にまとまっていると
より価値が上がるのだと思います。
とお話ししました。これは私なりの解釈です。
だからピアニストがワルツ全曲とか、プレリュード全曲とか
演奏するのですよね。これは高度なまとまりですが。
何度も生徒さんのリサイタルを行い、それにより
生徒さんが大きく進歩、飛躍するのを見てきました。
発表会やコンクールとはまた一味違います。
そういう意味ではお金と時間がかかりますが、
リサイタルはお薦めです。
今日はこれから昨日の生徒さん方に、感想を
書いていただきます。さて新たな目標を見つけて
くれたでしょうか