皆様のお子様はおいくつでしょうか?

先日「とんぼ」で4歳の女の子に音楽のレッスンをしました。

「とんぼ?なに??」と思われるかも知れませんが、この
「何気ないこと」が今は失われているのです。

 

 

 

こんにちは。まだまだ暑いですね。でもこよみでは

そろそろ「秋」ですね。夜や朝は少ししのぎやすい日も

出てきたでしょうか。

 

そしてこの季節になると「とんぼ」が飛び回り始めるのです。

ご存知でしたか?もちろんトンボの種類や地方にもよりますが、

長野では今の季節になると、赤とんぼが乱舞し始めます。

 

先日ピアノのレッスンで、生徒さんにはこのことをお話しま
した。大阪のような都会ではとんぼが飛び回る、ましてや
「乱舞する姿」などは見かけることができません。

 

でも私が長野にいた頃は赤とんぼが飛び始めると、「あー秋が
来たな~」とよく感じたものです。秋の入り口が「とんぼ」な
のです。

 

今の子供たちに「とんぼはいつ飛んでいるの?」と尋ねても、

ほとんどわからないのではないでしょうか。でも昔の子供た
ちは学校で習うのではなく、自分の目と生活で「季節」を感じ
ていました。だから今よりは自然から、情緒が安定するいろ
いろなものを無意識にもらえていたのです。

 

 

今はもらえる量が少ないから、引きこもりやニートが増えるの

ですね。これは人間が「自然と一緒に生活している」「動物で
ある」という事を忘れてはいけない大変重要なことであり、それ

らが成長期の子供の体や心、脳を創る肥やしになっているから

なのです。

 

ゲームばかりしていたり、家の中で遊んで子供の頃自然体験を
する量が少ないと、脳にいろいろな影響を与え、脳の成長不足
になると思われます。

 

しかし都会生活や現代社会の暮らしのシステムの中では、こんな
ことはついついなおざりにされており、「どうして補えば良いか」、

「そんな環境はうちにはない」という方に、音楽を使って補って

いただきたいのです。

 

私は自分がかかわるピアノのレッスン等の生徒さんには、「季節」

を音楽で教えています。冒頭の4歳の女の子の今週のピアノの
宿題は「とんぼのめがね」です。

 

「今」はとんぼの曲を聴かせる、弾かせる時期なのです。

とんぼでなくてもかまいません。「夏の終わり」「秋の初め」を

肌で感じる「何か」、が入った音楽で補ってあげましょう。

 

実際に見なくても親がそのことをお話してあげたり、想像させ
たりするだけでも、「季節を感じる」ことはできるのです。
ピアノでなくても、歌うことはとても良いですし、一緒に

歌えればなお良いです。

 

ただし「ただ歌う」のではなく、「季節を感じるお話つき」

で、ママがお子様と一緒に歌ってあげられればベストです。

 

今なら「とんぼのめがね」「虫の声」「ゆうやけこやけ」や
「月」などは、1年生ぐらいまでのお子様には、季節を感じ

ることができて良いと思います。

 

ママの感じる範囲でよいので、歌詞の中から季節を感じる
言葉や状況の説明をしてあげて、一緒に歌い、季節を感じ

させてあげましょう。

 

そして「その季節のよさ」を教えてあげましょう。

ささいなことが、子供の心や脳、情緒を創っていきます。