皆様こんにちは。今年は本当に暑いですね。
暑中お見舞い申し上げます。
さて夏休みに入り、ご家族で海や山などにお出かけと思いますが、
そんな時こそお子様の感性を刺激し、楽しい思い出とともに心の
育成や脳の発達のチャンスととらえ、行動してみましょう。
夏といえばやはり海なので、「かもめの水兵さん」を取り上げて
みました。まずは歌ってみましょう~。
♪かもめの水兵さん(2番まで)
さあ今日はまずこの歌で絵を描いてみましょう。
どんな絵が描けるでしょうか。
1 最初は何も言わずに自由にお子様に描かせてあげましょう。
2 次に「かもめ」を説明してあげましょう。お子様の
年齢にもよりますが、鳥の仲間で白い色だということを
お話ししてあげてください。携帯などで実際の写真を
見せてあげるのも良いですね。
3 次は「かもめさんは白色」をどう描くか、に注目して
あげてください。もし何かの色で塗りつぶしたり、いろ
いろな色で塗ってもかまいません。でも「白という色を
表現するにはどうすればよいか」を考えるよう導いてあ
げてください。「白」は表現するには大人でも、難しい
色ですよね。これは「考える」「創造する」を刺激して
います。
4 最後に描いた絵、歌の歌詞を使っていろいろな質問を
してあげましょう。絵にないもの、たとえば絵のもっと
右側はどうなっている?(実際に描いていない部分)とか、
「この絵の後かもめさんはどこへいったかな?」など「察す
る心」「想像する心」を養えるよう質問してあげてください。
最近はこの「察する心」がないために、「先を考えることがで
きない人間」が増えており、犯罪を犯してしまうのです。
先を想像できたら犯罪などできないと思いませんか。
高度成長期以前は日本全体が貧しく、ほおっておいても
「○○があったらなー」とか「大きくなったら○○を
おなかいっぱい食べたい」など、貧しさが想像力を育て
かき立ててくれました。今は物に恵まれているため、
それらが育っていません。「思いやり、感謝」も目に見え
ないもので察するものです。「察する」を育ててあげましょう。
今度は今描いた絵を使って「揺れて」みましょう。
日本ヒーリング音楽協会内には音楽教室の先生の研究会があるの
ですが、その中で今「揺れ」を研究しています。「揺れを感じると
やさしい気持ちになる」というのが課題です。
まず先ほど描いた絵を持って、それを歌いながら絵を揺らしてみま
しょう。歌を歌いながらたとえば
かも(左にふる)めーの(右にふる)
すい(左にふる)へいさん(右にふる)
という感じです。小さなお子様で、自分の体で揺れるのが難しければ、
何かを持たせて手だけで揺れてみるのです。そして楽しく踊りながら
(リズムをとって揺れながら)歌ってみましょう。
その時自分の描いた絵を持つことで、臨場感は湧くと思われます。
海や鳥、空や風を音楽、絵とともに感じて、実際は行っていなけれど
「海に行った気分」を味わってみてください。なるべくリアルなほうが
良いです。例えば、
「あ、海の匂いがしてきたよ~」
「波の音が聞えるよ~」
などを歌の前後の会話に入れて、想像を促しましょう。
リズムをとることはセロトニンを鍛え、鬱を予防しストレス解消に
つなぎます。「鬱なんて子どもに関係ない」なんてことはありません。
子供の時、特に幼児期に基礎的なホルモンや自律神経の活動を活発に
しておいてあげることは、大人になってからの鬱予防やくよくよしない
心の成長を導けます。
今月はこの「かもめの水兵さん」で絵を描くことやリズムをとる(揺れ
る)ことを何度かやってみてくださいね。多いほうが効果的だと思います。
それでは楽しい夏休みを!