春になると小さなお子様をお持ちのお父さんやお母さんは、


「何か習わせた方が良いのでは?」
「○ちゃんは△△をはじめたそうだけど。。」


と気になり、何かしら始めるのではないでしょうか。

 

そして今頃「ちょっと飽きてくる。。。」となる時期。
またこれはお子様が飽きるのではなく、
「お母さんが飽きる」
「お母さんが面倒になる」

時期でもあるのです。

 

幼児はおだてたりすかしたりと、親の持って行き方で
結構親の思い通りになります。

しかし「お母さん」は違います。
 

子供が嫌がるから=お母さんが面倒になったから、
が多いと最近感じます。本音の所はここではない
でしょうか。

 

もちろんお子様が本気で嫌がる場合もあります。
それは見ていると、お分かりいただけると思います。

 

今日のテーマ「1番良い習い事」とは、
「子供が習いたがるもの=お母さん(お父さん)の
好きなもの、分かるもの」

が良いのです。すると長く続きます。

 

 

私の経験では「小さい頃ピアノが嫌いで、バイエルで
やめました」というお母さんが、お嬢さんにピアノを
習わせ始め、

「娘にはもっと弾けるようになってほしい」

「娘に教えてあげられる」

と願ったり、喜んだりしておられる方が以外にも

多いのです。これは昔とったきねづかですね。

 

 

子供に何か習わせる時、まずはお母さん(お父さん)が
自分の胸に手を当てて、「自分も好きかどうか」を聞いて
みてください。好きなものなら○です。

 

これはいくら「子供のためになる」「将来役立つ」と
思う習い事でも、連れて行ったり迎えに行ったりする
お母さん(お父さん)が、最終的にそれが続かないと
だめです。

 

 

また幼児のうちは本当にまめにレッスンに付き
あってあげたり、励ましてあげたりする事
が、
その習い事でのびるコツです。これは本当に

根気のいることです。

 

根気がないと自覚しているお母さん、これは

お子様と一緒にあなたも育っているのです。

子どもの根気を伸ばすことは、お母さんの

根気も育てているのです。

 

 

さて反対に「逆に何を習わせると悪いか」という事
ですが、習わせて悪いものはあまりないと思い
ます。ただし「習う数が多すぎる」という失敗を
たくさん見ています。

 

 

金銭的に余裕があり、「1週間に習い事のお休みは
日曜日だけ」「土曜日は2つ習っている」などという
事をよく聞きましが、このようなお子様と私がレッ
スンなどでかかわる時、大抵のお子様が私になれて

くると、レッスンに来るなり「はぁ~」とため息を
つくことが多いのです。

 

 

この「はぁ~」はなんでしょうか。

私の経験では、ピアノは「習い事の休憩時間」なのです。

特に勉強塾の時間が多いお子様に、多く聞かれるような
「はぁ~」でした。

 

また私が行っているピアノなどが、1番の重荷という
場合もあります。なぜなら「毎日練習しなければ習い」と
いう、楽器ならではの鍛錬がつきまとうからです。

 

 

さらに生徒さんが私にうちあける事で、「お母さんが

知らない事」が、習い事の多い生徒さんにあります。
ため息をつくような生徒さんには、「いっぱい習っていて、

遊ぶ時間がなくてしんどくない?」とよく私は聞きます。

 

 

また「先生は○ちゃんが好きで、おけいこに来てくれるのは
とっても嬉しいけど、ピアノだけでもやめたら遊ぶ時間が
できて良いんじゃないの?しんどかったらピアノやめる?」と
聞いた経験が何度かありました。

 

 

すると大抵のお子様は大粒の涙をこぼして

「しんどい」「つらい」といいます。でも

「お母さんには言わないで」

「本当はどれも全部好きなの」

「私が(ぼくが)ちゃんとしないからいけないの」

「日曜日にはお休みがあるから…」

と言うお子様が多かったのです。

 

これは都会だけだと思わないでください。

長野にいたときにもありました。

なぜこうなるのでしょうか。

 

子どもなりにも「親に習わせてもらっている」と

いう意味が分かっており、やはり「大好きなお母
さん(お父さん)の言うことはきかないといけない」

と思っているのです。本当にけなげです。

 

 

子供には「何をやっているの?」といいたく
なるような、ぼんやりした時間や、「思い切り
遊んだ」というような時間が、幼児や低学年の

うちにはたくさん必要です。

 

高学年になっても、ある程度必要ではないで
しょうか。

 

一見無駄なようなこんな時間が

「想像する」

「発想する」

「チャレンジする」

「考える」

「社会性を育てる」

を育んでいるのです。なぜなら自分自身で

自由に考え、判断し、行動する時間になる
からです。

 

 

習い事が多すぎてこんな時間がないと、

性格的に偏ったり、右脳が未発達で

想像力や判断力が劣る子供が出てきます。

 

私は本当の意味での習い事は、1つか2つで

良いのでは思います。そのかわりそれを貫く
事、そしてそれを普通の人よりできるように
なることが良いのではないでしょうか。

 

どれをやっても中途半端、長続きしないという

事では、習った意味がありません。またある程度

極めないと、「習った」とはいえないのではない

でしょうか。

 

10こ習って10こやめれば10の挫折を子供のうちに

味わう事になります。「どれも続かなかった」

「どれもものにならなかった」という印象が、子ども

心に残ります。

 

また、たやすくやめると「いやならやめればいいんだ」
と楽なほうへ行くこと、逃げる事を覚えてしまいます。

 

これらから、お母さん(お父さん)の好きなもので、

1つか2つをよーく吟味して、習い事を薦めてあげて
ください。