みなさんこんにちは。今日は春の「おけいこシーズン」に
ちなんで、「習う」という事について書いてみます。



皆様のお子さんは何か習い事をしておられますか?



3歳や4歳になってくると「何か始めなくては!」と思ったり、
「○ちゃんは○○を始めたんだって」と聞くと、親としては
「子どもに何かやらせないと出遅れるのでは…」と感じたり
しますよね。


今の時代0歳や1歳から、何かを習わせる親御さんも多いとか。
しかし実際に何かを習うにあたり、もっと大事なことがあり
ます。



それは「○○を習う」という具体的行為よりも、


「人に何かを習う」


という事の方が、小さなお子さんにとっては


「初めての行動」なのです。



だから水泳を習っても、英語を習っても、ピアノを習っても
「人に何かを習う」が初めてとなります。



幼稚園や保育園にまだ登園していないお子さんの、第1の先生
はお母さんです。そして幼稚園や保育園に行っていれば、お母
さん以外に、何かを指示してくれたり、ものを教えてくれる人に、
「先生」という人がいることがわかります。



しかし本格的に保育園や幼稚園で「専門的に何かを習う」という
事は、別料金を払わなければ一般的には無いですね。


都会では英語にとても熱心な幼稚園や、水泳に力を入れている
保育園などもありますが、それは例外としてここではまずは一般
的にお話しましょう。



生まれてから習い事を始めるまでの、お母さんとお子さんとの生活
の中で、お母さんがうまく先生役をこなし、お子さんにいろいろな
毎日の生活を通じて「習う」という事を導いてきたお母さんのお子
さんは、すんなり何かを始めたり、人にものを習うことができたり
します。



それは「人の話を聞く」という姿勢が、小さいながらにできている
からです。この「聞く」という意味には単に話を聞くだけではなく、
「従う」「考えを受け入れる」という行為も入っています。つまり
柔軟性が小さいながらあると言う事です。




お母さんが全てをお子さんに聞き、その自分の回答で行動して育った
お子さんの決定権は「自分=お子さん」にあります。


すると突然保育園や幼稚園、おけいこ事に行ったとき、何かの決定を
自分以外の人にされると、その指示を聞けなかったり、自分が決定で
きない事を理解できなかったりします。



何かを習って身につけたり、楽しんだりさせる手段のおけいこ事。



そのためには「人に何かを習う、お話を聞く」という事を身に
つける努力が必要です。これは先ほども書きました「柔軟性」の
育成です。



何かを習い上達する前に、この「受け入れる、指示に従う」と
いう事を教えてあげましょう。この姿勢が身につくと、何でも
受け入れやすくなり、前向きで向上心のある性格を導きやすく
なります。


反対に柔軟性、人のお話を受け入れる、という事が身につか
ない場合は、自然と先ほどと反対の事が起こりやすい事は
ご理解頂けるでしょう。



そしてまたそれには必ず「根気」が要ることも、もう1つ
頭の片隅に入れておいてください。今日楽しくても、
「明日はいや」と言う事が、小さいうちは始終あるからです。



この根気についてはまた書くとして、今日は「柔軟性」つまり
「人を受け入れる」「人のお話を聞く」という事を、お子さんに
教えてあげましょう。