23日から音楽起業家セミナーが始まります。
これを行うきっかけになったことを書いてみます。
それは15年ほど前の出来事でしたが、その頃
長野で音楽ホテルをやっており、たくさんの
演奏家の皆様と関わることができました。
いろいろな事がありましたが、その中でも
今でも鮮明に覚えている2つの事??
一つは東京にあるとても有名な私立音大の
ピアノ科を卒業された方。
この方がよくコンサートを開いていた私に、
こういいました。
「10万円でいいですよ」
「え?」
「10万円ならOKです」
「はあ。。」
「だから10万円で弾きます!」
「今はコンサートの予定がないので、また
企画したときにお願いしますね」
「10万円でいいって言ってるのに!!」
「。。。。。。」
そしてこんなことも。。
やはりトップクラスの音大のヴァイオリン科を
出た演奏者。演奏は上手だし、とてもまじめな
方でしたが、私と話すときも目を見て話せません。
「この人大丈夫かな。。?」
と思ってしましました。話すときは伴奏者の
ピアニストが通訳するような感じ。
結局、演奏は素晴らしかったのに、その後演奏者
としても名を聞かず、先生にもなれなかったよう
です。
演奏が素晴らしかったので、本当に残念で、
宝の持ち腐れに感じます。実にもったいない。
このお二人に足りないもの、それは
社会性と客観性。
そして社会性は客観性を持たないと成長しません。
1、話している相手がどう思うか。
2、したいことを成し遂げるためにはどうすればよいか。
3、自分だけが1番うまいのではないという意識を持てるか。
最初のピアノの方は、まさに1が分かっていません。
また最初、私はこのピアニストの方が、何を言いたいのかが
よくわかりませんでした。
つまり営業をされてたわけですね。
「ピアニストとして演奏させてほしい」
しかしそれにしては上から目線です。
初めてお会いした日でしたし、演奏も
聞いていませんでした。
もちろん素晴らしい演奏をされる方、芸術性の
ある方は尊敬し敬いますが、最後に怒ってしまう
のは問題です。3も必要かと思います。
またヴァイオリンの方も、やはり1が本当の意味で
わかると、目を見ずに下だけ向いて、何度も返事を
されたりはしないと思います。
赤ちゃんではないので、いちいち通訳をはさむなども
問題です。またその後を考えると、2も必要だった
のではと思います。
これらは特別な例としても、もう少し
「相手がどう思うか」
を考えて話ができると、もっとスムーズにコミュニ
ケーションがとれ、仕事も入ってきたかもしれません。
音楽をやってきた人、またそれ以外の芸術家、
科学者や学者は、専門的な事はすごいのですが、
それに時間を費やしている分、外界に触れる
時間が少なく、その意味で人と接する事が
下手、または苦手な方が多いと思います。
さらに一匹狼が多いため、口うるさい同僚や
注意される上司がいないため、ちょっとした
苦情、質問を、全否定としてとる方が多いよ
うに思います。
否定されていないのに、勘違いされる方も
多いです。これはレッスンで悪いところばかり
探す癖がついており、自分に対してもそうなっ
てしまうのです。
セミナーの最初に心理学的なものを
持ってきたのは、この間違った判断や勘違い
しやすい事実を知ってもらい、ぐぐっと
客観性を身につけてもらえればと思ったから
です。
そうすればどのように営業すればよいか、
集客すればよいか、怖がらなくてもよいか、
が分かってもらえると思います。そして
社会性が身に付きます。
いろいろなセミナーがありますが、一般
企業の集客セミナーでは、主催者が音楽家の
心理が分かっていない場合が多く、いくら
セミナーを受けても、仕事がどんどん入って
くるという事は、一般的な営業が難しい音楽
関係者には無理だと思います。
音楽家、音楽の先生の心理を知って、その
上で、どのように集客するかを考えたいと
思います。
1つだけ良い例をお話しすると、
ピアニストの館野泉さんと、何度かお仕事を
ご一緒させていただきましたが、どんな場所
でも、どんなおんぼろピアノでも、どんなに
うるさくても演奏してくださいました。
相手の立場に立つというその客観性を、
館野先生はお持ちだったから、あんなに
立派な名ピアニストになられたのだと
思います。
本当に一流の方には客観性、社会性が
あるのだと思います。
これを行うきっかけになったことを書いてみます。
それは15年ほど前の出来事でしたが、その頃
長野で音楽ホテルをやっており、たくさんの
演奏家の皆様と関わることができました。
いろいろな事がありましたが、その中でも
今でも鮮明に覚えている2つの事??
一つは東京にあるとても有名な私立音大の
ピアノ科を卒業された方。
この方がよくコンサートを開いていた私に、
こういいました。
「10万円でいいですよ」
「え?」
「10万円ならOKです」
「はあ。。」
「だから10万円で弾きます!」
「今はコンサートの予定がないので、また
企画したときにお願いしますね」
「10万円でいいって言ってるのに!!」
「。。。。。。」
そしてこんなことも。。
やはりトップクラスの音大のヴァイオリン科を
出た演奏者。演奏は上手だし、とてもまじめな
方でしたが、私と話すときも目を見て話せません。
「この人大丈夫かな。。?」
と思ってしましました。話すときは伴奏者の
ピアニストが通訳するような感じ。
結局、演奏は素晴らしかったのに、その後演奏者
としても名を聞かず、先生にもなれなかったよう
です。
演奏が素晴らしかったので、本当に残念で、
宝の持ち腐れに感じます。実にもったいない。
このお二人に足りないもの、それは
社会性と客観性。
そして社会性は客観性を持たないと成長しません。
1、話している相手がどう思うか。
2、したいことを成し遂げるためにはどうすればよいか。
3、自分だけが1番うまいのではないという意識を持てるか。
最初のピアノの方は、まさに1が分かっていません。
また最初、私はこのピアニストの方が、何を言いたいのかが
よくわかりませんでした。
つまり営業をされてたわけですね。
「ピアニストとして演奏させてほしい」
しかしそれにしては上から目線です。
初めてお会いした日でしたし、演奏も
聞いていませんでした。
もちろん素晴らしい演奏をされる方、芸術性の
ある方は尊敬し敬いますが、最後に怒ってしまう
のは問題です。3も必要かと思います。
またヴァイオリンの方も、やはり1が本当の意味で
わかると、目を見ずに下だけ向いて、何度も返事を
されたりはしないと思います。
赤ちゃんではないので、いちいち通訳をはさむなども
問題です。またその後を考えると、2も必要だった
のではと思います。
これらは特別な例としても、もう少し
「相手がどう思うか」
を考えて話ができると、もっとスムーズにコミュニ
ケーションがとれ、仕事も入ってきたかもしれません。
音楽をやってきた人、またそれ以外の芸術家、
科学者や学者は、専門的な事はすごいのですが、
それに時間を費やしている分、外界に触れる
時間が少なく、その意味で人と接する事が
下手、または苦手な方が多いと思います。
さらに一匹狼が多いため、口うるさい同僚や
注意される上司がいないため、ちょっとした
苦情、質問を、全否定としてとる方が多いよ
うに思います。
否定されていないのに、勘違いされる方も
多いです。これはレッスンで悪いところばかり
探す癖がついており、自分に対してもそうなっ
てしまうのです。
セミナーの最初に心理学的なものを
持ってきたのは、この間違った判断や勘違い
しやすい事実を知ってもらい、ぐぐっと
客観性を身につけてもらえればと思ったから
です。
そうすればどのように営業すればよいか、
集客すればよいか、怖がらなくてもよいか、
が分かってもらえると思います。そして
社会性が身に付きます。
いろいろなセミナーがありますが、一般
企業の集客セミナーでは、主催者が音楽家の
心理が分かっていない場合が多く、いくら
セミナーを受けても、仕事がどんどん入って
くるという事は、一般的な営業が難しい音楽
関係者には無理だと思います。
音楽家、音楽の先生の心理を知って、その
上で、どのように集客するかを考えたいと
思います。
1つだけ良い例をお話しすると、
ピアニストの館野泉さんと、何度かお仕事を
ご一緒させていただきましたが、どんな場所
でも、どんなおんぼろピアノでも、どんなに
うるさくても演奏してくださいました。
相手の立場に立つというその客観性を、
館野先生はお持ちだったから、あんなに
立派な名ピアニストになられたのだと
思います。
本当に一流の方には客観性、社会性が
あるのだと思います。