皆様こんにちは。

ブルグミュラーネットレッスン、「狩り」の第3回目
最終回です。

今回も楽しくレッスンしましょう(^^♪

今回が初めての方はガイダンスからご覧ください。
ガイダンス 

狩り1回目はこちらです。
狩り1回目

狩り2回目はこちらです。
狩り2回目


音楽は「創る」と考え、「練習」が「創作」となれるよう、
ここでは進めています。

音楽をイメージし、自分の求める音色、
メロディラインを考えましょう。

それでは本日の レッスンです。

画像はAの3回目の再現部からで、まずは
イメージしてみましょう。

「やった! 獲物が捕れたぞ。さあ帰るぞ~」
ハンスたちは大喜びです。

※パソコン画面の楽譜を写している私が写っています。
おばけではありません(笑)



「了解!」 キツネを馬に積むとまた馬を走らせます。



馬のひずめの音が響きます。ハンスたちの姿はだんだん小さく
なり、森の外へと消えていきました。


静かになった森に馬のひずめの音だけが、かすかに響いて
いました。


おしまい。


ここで重要な事は、この3回のAを「いかに弾くか」です。

初めのA、二回目のA、そして今回のA。
ここを生徒さんに考えてもらいます。

私のイメージでは最後のAが、一番元気で
のりが良い感じ弾きたいです。獲物が捕れて
喜びでいっぱい、勇んで帰る感じだからです。

次に元気なのが最初のA。「今から狩りに行くぞ」
「獲物を捕るぞ」と言う意気込みを感じるよう、
演奏したいです。音が出せないのが残念です。

そして真ん中のA。ここは場所を移動している
イメージ。だからどちらかと言えば、淡々と言う
イメージです。

最初のA、最後のAと比べると、1番地味で
静かなAです。


最後のcodaの部分は馬が走り去っていく様子と、
その音をいかに弾くかが問題です。

最初の前奏的な部分にも、このcodaと同じ
メロディがありますが、ここもどう弾き違えるか。

最初の方には「わくわく感」を付け、最後の方には
狩りを終えた「ゆったり感」「満足感」が表現できる
と良いと思います。

ゆったりしているから、ブルグミュラーはcodaの
方を、初めの部分より長めに書いたのではないかと
推測します。

馬の速さも、帰りの方が疲れているし、満足して
いるので、ゆっくりだと思います。


最後に貴婦人の乗馬(今は乗馬)との、弾き違いです。
これは2曲同時に行うととても面白いです。

ちょっと表のように対比させました。

貴婦人の乗馬   お姫様1人       乗馬が下手       女性
狩り         たくましい男性集団  乗馬は得意中の得意 男性

初めの8小節ずつでも、楽譜を行ったり来たり
させながら弾かせると、その違いがよくわかります。

貴婦人の方は自信なさげに、狩りの方は自信満々での
音の違いです。


いかがだったでしょうか。本当に音をお聞かせできないのが
残念です。でもこの2曲、どちらもロンド形式ですので、
うまく比較対象してください。


それでは今日はこの辺で!